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基本知識

妊娠中の喫煙がもたらすリスクまとめ。旦那さんも要注意!

投稿日:2016年12月31日 更新日:

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妊娠前からタバコを吸っている妊婦さんにとっては、妊娠が発覚したからといって、タバコを止めたくてもすぐには止められないものですよね…

しかし、妊娠中の喫煙を甘く見てはいけません。

タバコは元々体に良くないといわれていますが、実際にタバコを吸うことによってどんな影響があるのか、有害物質の種類や煙の種類、どのような点が危険なのかまで詳しく解説。禁煙したいと考えている妊婦さんのために、効果的な禁煙方法も紹介していきます。

妊娠中の喫煙、知っておきたいタバコの煙の有害物質

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タバコに含まれる化学物質は約2000種類以上あるといわれています。それら全てが有害というわけではありませんが、タバコに含まれる有害物質はとても毒性が強く、体に良くない影響を与えてしまうものが多いです。

また、主流煙と呼ばれる喫煙者が吸い込む煙と、副流煙と呼ばれるタバコの先端から出て他人が吸う煙では、影響に差が出てきます。一体どちらの影響の方が強く、体に悪影響を与えてしまうのか、タバコに関する基本的な知識を学んでいきましょう。

タバコの煙に含まれる有害物質

タバコの煙に含まれている有害物質は、現在分かっているだけで200種類以上も存在しています。

発がん物質が含まれている、ジメチルニトロソアミン、メチルエチルニトロソアミン、ニトロソピロリジン、キノリン、N-ニトロソノルニコチン、ヒドラジンをはじめ、発がん性と呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があるタール、タバコ依存の原因を作り出すニコチン、酸素欠乏になってしまうリスクが高い一酸化炭素などが、全てタバコの煙に含まれています。

なかでもニコチンは「毒物及び劇物取締法」に明記されている有害物質でもあります。

ニコチンが体に入ると、胃の収縮力を低下させる、吐き気や嘔吐、頭痛を引き起こす、などの症状が見られるのです。

また、ニコチンは精神作用を持つ物質で、タバコ依存を引き起こしてしまったり、末梢血管を収縮させる作用もあり非常に危険といわれています。

ニコチンを含んだタバコ1本を直接摂取した場合の致死量は30~60mgですが、市販のタバコ1本には大体10~20mgほどのニコチンが含まれており、煙を吸うと3~5mgのニコチンが吸収されるのです。

主流煙と副流煙、どちらの危険度がより高い?

主流煙と副流煙では、ズバリ副流煙の方が有害となりやすいです。

主流煙はタバコのフィルターを通って煙となるので、実際に吸っている人にとって、刺激は少なくなっています。しかし、タバコの先端から出る副流煙は、フィルターを通っていないため、有害な成分が濃いまま煙となってしまうのです。

主流煙に含まれる有害物質を1とした場合、副流煙には3倍~5倍程度の有害物質が含まれているといわれます。例えば、副流煙に含まれるタールは主流煙の約2倍、ニコチンは4倍も含まれていて、タバコを吸っている本人よりも周りの家族や他人に大きな影響を与えているのがわかります。

以上のように、たばこの有害物質についてみてきましたが、タバコに含まれる有害物質は体に取り込まれます。体に取り込まれることにより、血管収縮や、酸素欠乏、がんのリスクなど、あらゆる危険性と向き合わなければなりません。

また、自分に悪影響があるだけでなく、副流煙で他人の健康を害してしまう可能性もあります。妊娠が分かってすぐに止めようという意思を持ったら、諦めずに禁煙をすることを心がけ、また、どうしてもという場合は場所や状況を考えて喫煙することを頭に置いておかなくてはならないのです。

妊娠中の喫煙、ママと胎児にもたらすリスクの高さ

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妊娠中の喫煙が、実際に妊婦さんと赤ちゃんにどのような影響をもたらすのか気になりますよね。喫煙していない妊婦さんと喫煙している妊婦さんとでは、赤ちゃんに与える影響がどのように変わるのでしょうか。

妊娠中に喫煙することで、赤ちゃんに与えてしまうリスクや悪影響をしっかりと学び、タバコの危険性についてよく考えていきましょう。

母体へはどんな影響を及ぼす?

喫煙がままにもたらすリスクを見ていきます。

妊娠合併症

妊娠中の喫煙で起こりやすいとされている妊娠合併症。早産の原因ともなる、絨毛膜羊膜炎の発症率がタバコを吸っていない非喫煙者の妊婦さんに比べて約2倍も高いのです。また、同じく早産の原因のひとつである常位胎盤早期剥離は約1.5倍、前置胎盤のリスクは約2倍となっています。

紹介した妊娠合併症は、どれも妊娠初期に起こりやすいとされていますが、妊娠初期を過ぎたからと言って油断しないようにしましょう。

子宮がん

妊娠中の喫煙の影響で最も怖いのが、子宮がんです。喫煙者の子宮ガンの死亡率は非喫煙者と比べると約2倍にもなります。

妊娠中はホルモンバランスの乱れにより、常に免疫力が下がった状態です。

妊娠前からタバコを吸っていて、何の異常もなかったという方でも、妊娠中の喫煙のせいで子宮ガンにかかってしまった、また他のガン、合併症を引き起こしてしまったという方は少なくありません。自分は健康だから大丈夫と、喫煙を甘く見ないようにしたいですね。

喫煙によるその他の弊害

その他に、血管収縮作用(血行不良)、子宮の感染症、早期破水などが妊娠中の喫煙で起こりやすいとされています。タバコに含まれるタールやニコチン、一酸化炭素などの有害物質には、血管を収縮させる効果があるため、注意が必要なのです。

また、通常の状態より、免疫力が低下してしまっている妊娠中では、子宮の感染症のリスクも高くなり、非喫煙者と比べると約2倍も危険性が上がります。早期破水も妊娠中の喫煙によって約1.8倍リスクが高くなってしまうことがわかっています。

理解しておきたい胎児への深刻な影響

喫煙が胎児へもたらすリスクを見ていきましょう。

胎児に受けるリスクは……

妊娠中の喫煙は、妊婦さんの体だけでなく、赤ちゃんの体にも悪影響を及ぼします。母体と胎児は胎盤で繋がっており、妊婦さんが摂取した栄養の他に、体に良くない有害物質も当然吸収してしまうのです。

赤ちゃんの体はまだまだ未熟なので、ほんの少しの有害物質を吸収してしまうだけでも呼吸不全になってしまったり、先天異常を引き起こし、奇形児として産まれてきてしまうリスクが高くなってしまいます。

また、血管収縮作用によって栄養や酸素が十分に行き届かなかったことで、未熟児として生まれてしまう確率が約1.5倍も上がってしまうのです。

しっかり理解したい胎児が受けるリスクの高さ

妊婦さんと赤ちゃんが胎盤で繋がっていることで胎児が受けるリスクとして、出産時の臍帯血と赤ちゃんの尿からニコチンが検出されるといった研究報告もあります。

なんと喫煙をしていた妊婦さん11人中7人の赤ちゃんの尿からニコチンが検出されたのです。ニコチンが検出されなかった妊婦さんは分娩に至るまで長時間にわたり喫煙をしていませんでした。

タバコを吸う回数や時間が少なければ少ないほど、赤ちゃんの尿からニコチンが検出される可能性は低くなりますし、切迫早産や合併症を引き起こす確率が低くなります。

参考文献『喫煙妊産婦におけるニコチンの胎児への影響』人間看護学研院

http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/bitstream/11355/87/1/JHNS%20005%20039.pdf

妊娠中にタバコを吸うことは、赤ちゃんにもタバコを吸わせているようなものなのです。

自分自身の体だけでなく、まだまだ未熟で抵抗力のない赤ちゃんにまで悪影響を与えてしまうタバコは、非常に危険なもの、だということがわかります。ママのために、そして赤ちゃんのために今日からでも禁煙を始めることをおすすめします。

次の項目ではその禁煙についてお話していきましょう。

妊娠中の喫煙に悩むプレママへ、いつから止める?止める方法は?

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妊娠中の喫煙がもたらす影響は分かったけど、いつから止めればいいのか分からない方や、なかなか禁煙できないと困っている妊婦さんもいますよね。妊娠中の禁煙の手伝いをしてくれる優れものや、禁煙を成功させるためのアドバイスを紹介。妊娠が分かっていても禁煙できなくて困っていたという妊婦さんにぴったりの解決策が見つかるはずです。

いつから止めれば赤ちゃんに影響はないのか

基本的には、赤ちゃんを作ることを自分の中で決意したときから禁煙を始めましょう。妊娠に気付いたころには、胎児の成長が始まってしまっていますので、禁煙を始めるのは早ければ早い方がいいわけです。

妊娠が発覚してから、なかなか止められずにいる妊婦さんも、「吸ってしまったから止めても意味がない」と諦めずに禁煙をする努力を忘れないでください。なぜなら、止めようと決めた所からでも遅くはないからです。

喫煙のリスクを心配している妊婦さんは、赤ちゃんに悪影響を与えたくないと心から思っているはず……赤ちゃんと自分自身の健康のことをしっかりと考えていきましょう。

妊娠中の禁煙を助けてくれる方法

具体的な解決策をいくつかご紹介します。

喫煙は習慣性なので習慣を変える行動をしよう

禁煙をするのに効果的な方法としては、自分の行動をチェックして、いつ吸いたくなるのかその時の状況を変えるという方法が良いです。

本気で禁煙したい!と考えているなら、持っているタバコとライターを処分してしまうか、もしくは、1週間だけタバコを止めるつもりで禁煙を始めると習慣を変えることができます。1週間禁煙に成功したら2週間、3週間とどんどん目標日数を増やしていくといいですよ。

気を紛らわせる小細工も効果的

タバコが吸いたい…と思った時に気を紛らわせる方法として、タバコ以外のものを口に入れるという方法があります。

外出しているときに、突然吸いたくなってしまった場合にも対処できる飴やガムなどの持ち歩きができる食べ物や、禁煙パイポを使う、歯磨きやうがいをするという対処法をとることで、タバコを吸いたいという欲求を和らげられます。

1本だけならいいだろう…と気を抜いて一度でも吸ってしまうと、タバコ依存症に逆戻りしてしまうので注意してください。

妊娠中禁煙の強い味方?アイコスやプルームテックなどの電子タバコ

電子タバコとは?

禁煙中の強い味方として、使われることの多い電子タバコ。電子タバコとは、普通のタバコの喫煙より95%も害が少なく、完全に安全というわけではないですが、普通のタバコを吸うよりもはるかに体に良いことが分かります。

いきなり禁煙は難しいという方でも、電子タバコから始めて禁煙に成功したという方は多いです。日本で販売されている電子タバコはアイコスと、プルームテックが主流で、それぞれに特徴や良さがあります。煙の質のチェックも忘れずに電子タバコを選びましょう。

アイコス

アイコス最大のメリットといえば、副流煙がほぼ出ないことです。タバコをセットして電源を入れて、吸い終わったら吸い殻を捨てるという吸い方は、タバコと似た部分も多く、禁煙を始めたいと思っている人にはとてもおすすめ。

アイコスは普通のタバコに含まれる有害物質を、加熱方法の工夫により約9割の削減に成功しました。火も使わず、灰も煙も出ないので、他人に害を与えてしまう可能性もありません。使用する際に、少しだけアイコス独特の臭いがしますが、気にするほど強い臭いではないので安心です。

プルームテック

プルームテックもアイコスと同様に煙が出ませんが、ブルームテックはアイコスの難点だった臭いも改善されているので、使用しても無臭に近いです。有害物質の削減もアイコスと同様8割から9割程度で効果としてはそれほど変わりません。

アイコスと違う点は、吸ったときだけ電源が入るシステムになっており、ちょっとした合間に吸うことができるということ。しかし、気を付けなければ逆効果になる可能性もありますので、扱い方は少し難しいかもしれません。

受動喫煙が怖いプレママへ

旦那さんがタバコを吸っていることで、受動喫煙が心配だと感じている妊婦さんは多いことでしょう。ぜひこの記事を一緒に旦那さんと読み直して、赤ちゃんが置かれている状況を理解してもらうように努めてください。

また、ご主人に先程紹介したような電子タバコに切り替えてもらうことも1つの方法です。受動喫煙の不安を一人で抱え込まず、きちんと相談して、大切なお腹のなかの赤ちゃんをタバコが与える害から極力避けるようにしましょう。

妊娠早期に禁煙した場合の出生時体重は、タバコを吸っていない妊婦さんから生まれた赤ちゃんと比べてほぼ同じですし、早産の危険性も減少しますから、タバコを止めるなら、早ければ早いほど効果的と言えますね。

赤ちゃんを守ることができるのは、お母さんである妊婦さん自身なので、旦那さんとも協力してお腹の中の赤ちゃんが健やかに成長できるように危険から守ってあげてください。

まとめ

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喫煙は妊娠中であっても、通常の状態であっても、有害物質の含有量とその依存性の高さから、体への害が懸念されます。妊娠に気付いたら禁煙を心がける、また、赤ちゃんを産みたいという意思があるならば、早期のうちに禁煙を始めておくのがベストです。

また旦那さんが喫煙の習慣がある場合は、この機会に話し合い、大切な赤ちゃんのためと健康についてもう一度よく考える機会を設けてみましょう。

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