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【プレママちぇっく!】妊娠週で分かる、悩みや症状、心構え

基本知識

妊娠中に温泉入浴の注意点、心構え

投稿日:2016年12月23日 更新日:

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プレママになっても温泉に入ってリフレッシュしたい、癒されたいと思いますよね。しかし、妊娠中は温泉に入ってはいけないという話を耳にしたり、いろいろな人が利用する場だから感染症の心配もあるのでは…と不安も出てきます。

実際、妊婦さんは温泉に入っても安全なのか、また妊娠期間中であればいつまでに行ったほうが良い?などの目安があるのかどうか調べてみました。温泉旅行へ行く際に気をつけたほうが良いことや、プランの選び方なども知っておきましょう。

妊娠中の温泉入浴、妊婦は本当に入っても大丈夫?

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妊婦さんが温泉に入るのは良くない、というイメージがあるのは事実。実は最近まで大浴場の脱衣所に掲げてある表示板にも明記されていたせいもあり、一般的にタブーとされることとして知られていたようなんです。

温泉法で禁忌症と扱われていた妊娠中

注意事項として温泉施設内に表示されている「温泉法」。

その中には「禁忌症(きんきしょう」の一覧があります。禁忌症とは入浴するには気を付けたほうが良い、もしくは控えたほうが良い症状という意味で、数年前まで心臓病や悪性腫瘍という病名の中に妊娠初期、または後期の妊婦というふうに加えられていました。

そもそもなぜ妊娠中が禁忌対象になったのかは不明です。一説によると昔、温泉を高温度で何度も入浴するという療養法があり、妊娠中には良くないということから決められたのではという推測もあるようですが詳しいことは分かっていません。

そこで平成26年に見直しが行われ、温泉に入ることで妊婦さんの体やお腹の赤ちゃんに悪い影響は及ぼすことはないと、32年ぶりに温泉法が改定されました。

出典元:平成26年7月1日に改定された温泉法第18条1項の規定(新旧対照表)https://www.env.go.jp/nature/onsen/docs/shinkyuu.pdf

温泉成分は妊婦に影響はない?

温泉は体に良いといえども化学物質も含まれているため、妊婦には良くないのでは?と考えてしまいますよね。問題はないと認められても、その泉質は本当に大丈夫なのでしょうか。

実は禁忌症は3種類に区分けされていて、どのような温泉でも入浴することで禁忌となる「一般的禁忌症」や、温泉の泉質によって禁忌になる「泉質別禁忌症」、入っている成分によって禁忌となる「含有成分別禁忌症」があります。

改定前の温泉法には、妊娠中の入浴は「一般的禁忌症」の部類に入っており、同じ欄にあった他の症状も詳しく見てみると呼吸不全や高度の貧血、出血性疾患等がありました。

これを見て、日産婦医会報では普通に家で入浴する際にも気を付けなければいけない病気と共に書いてあることに疑問を呈しています。

確かに妊娠初期と後期は流産や破水などが起きないとも限らず、何かあったら大変という意味で、大きな病気の項目の中に加えられた可能性があるとのこと。さらに、入る温泉の泉質に関しても特に影響はないと結論づけています。

出典元:日産婦医会報(平成22年2月号)http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/TAISAKU/kaihou/H22/H22-02.htm

この泉質だけは少し注意を

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ただし妊娠中の肌は乾燥しがちで敏感になっているため、硫黄(イオウ)泉や海のそばによくあるナトリウム泉などは控えるのをおすすめします。

また、ラジウム温泉には微量に放射能が含まれていますが、数値は0.3~0.5マイクロシーベルトほど。日々生活をする上で自然界から年間に約1500マイクロシーベルトを浴びているのと比較すれば問題がない数値といえますね。

妊娠中の温泉旅行は、こんな点に注意!

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おなかが大きくなっても旅行を楽しむママも多く、今では妊婦さんに合わせたプランなども充実しているようですよ。

温泉の選び方や、旅行中に気を付けることは?

温泉に入ることも、泉質もそこまで神経質になることはない、とは言っても不安になることもあると思います。そんな時には、かかりつけの病院で確認してみても良いでしょう。少なからず質問をしている他のプレママさんもいるでしょうし、参考にできるかもしれませんね。

いざ目的地に向かう際におすすめな移動手段は、乗り換えなどがひんぱんな電車よりも、車が一押し。しかしあまり山奥まで行ってしまうと途中休憩も取りづらく、長い時間座っているとむくみなども悪化し兼ねません。

時間に余裕をもって出発し、日帰りでも戻ってこれる距離が良いでしょう。いつもなら温泉地で観光しまくる!というママも、宿でゆっくり過ごす旅と決めて早めにチェックインできると完璧です。

マタニティプランのある宿を選ぶと便利

マタニティ旅行を略して「マタ旅」とも言われ、妊娠中でも温泉に行くのが流行っています。しかし自分たちでプランを立てると無理がしてしまったり、気を使うこともたくさん出てきますよね。そこでネットなどでマタニティプランのある温泉宿を調べて活用しましょう。

マタニティプラン実施のお宿は、生ものを使っていない、または塩分控えめのお食事を用意してくれたり、ノンカフェインの飲み物を提供してくれるところがほとんど。寝やすいように抱き枕や、冷え予防の足袋や靴下などを貸してくれるなど細かい部分までサービスを受けられます。

出発前や宿泊する直前に体調のせいで行けなくなってしまっても、キャンセル料が無料になる場合もあるほど。また、もし宿にいる時に病院へかかるような急な事態になっても、宿が現地の病院と連携を取っている所もあるので調べていくと安心です。

もしもの時に備えて、母子手帳と保険証は忘れずに持っていきましょう。

妊娠中の温泉入浴、感染症は心配ない?

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温泉に入る前、今度は大浴場での衛生面や、体に悪い菌などはないだろうか、移らないかなと不安になりませんか?

こちらでは主に、温泉や公衆浴場を利用する前にプレママさんたちから心配される感染症について詳しく探ってみましょう。妊娠中に入浴する際の注意点などもチェックしておきたいですね。

感染症が気になる・・・

お湯から膣を介して菌が移らないか、それによって赤ちゃんに影響が出ないかなど気になるところですよね。関連がありそうな4つの菌をひとつずつ挙げて、不安をクリアにしていきましょう。

レジオネラ菌

レジオネラ菌は、自然の中にも存在している真性細菌です。温泉に限らず川や沼、湖などからでも検出され、実は人間の体にも付着しているのだそう。そこから温泉施設内に運び込まれると、ぬめりの中のバイオフィルムという膜の中で増殖を始めます。

レジオネラ菌から起こる感染症で重篤なのは肺炎やポンティアック熱など。倦怠感や頭痛などの軽度のものから、高熱や意識障害など重篤な症状まで引き起こします。免疫力が弱まっている高齢者や子供がかかりやすいといわれていますが、体調が不安定な妊婦さんも例外でありませんよね。

レジオネラ菌が含まれている温泉の水は基本的に飲んでも大丈夫。シャワーやジェットバスのような霧状の中から鼻、喉を通って肺にくっつくことで感染します。

さらに20~50度の温度で繁殖し、60度以上になると死滅するという特徴があります。循環式の温泉でも高温を保ちつつ水を混ぜることで温度調整をしていればまだ繁殖を防げますが、一定の温度まで下げてから給水しているところが多いのだそう。

また、温泉や公共浴場ではレジオネラ菌に感染したという報告があればすぐに営業を停止しなければならず、日ごろから塩素消毒で入念に管理されているようですね。

カンジダ菌

カンジダとはカビの一種で真菌ともいわれ、健康な人でも体にすでに住み着いている物。体調不良や過労などで免疫力が下がると繁殖を始め、20~30度で活発に動き出します。

他の繁殖の原因としては抗生物質を飲むことで体内にいる菌とのバランスが崩れることや、妊娠中のホルモンにより膣内が酸性になることで症状が起きやすくるなるようですね。

ママが感染するとかゆみやおりものの異常の他に、赤ちゃんの口に鵞口瘡(がこうそう)という白いコケのようなものができる例も見られ、ぜひとも気をつけておきたいところです。

70度以上にならないと死滅しないことから、温泉のお湯から移ってしまうのではないか?と心配されますが、基本的には可能性は低いようですね。ただし、高温多湿の環境で異常増殖することから、長湯は避けて陰部のムレには注意が必要なようです。

クラミジア菌

クラミジアは性感染症(STD)のひとつで、検診の際にも全体の妊婦さんの3〜5%に見られる菌です。

おりものの異常や不正出血などが見られる他、感染しても症状は軽く、ほとんどが無自覚の場合が多いのだそう。ただ感染力は強く、パートナーが菌を保有している場合、膣の粘膜で移ってしまう事がほとんど。

生命力自体は人間の細胞から離れると死んでしまうほど弱いため、温泉のお湯からの感染は心配しなくて良さそうですね。

ただ、男女でいうと男性のほうは治りやすいので尿検査でも陰性になりやすいのです。その後で女性が陽性、と出るのは菌が長く住み着いているためで、子宮頚管炎などの病気に移行していく可能性も。

それでも早期に薬で治すこともでき、最長4年で95%の人は自然治癒されるという説も発表されています。

トリコモナス菌

気をつけなければいけないのがトリコモナス菌。トリコモナスとは原虫と呼ばれる微生物で、水場で生きる力が強いです。口腔や腸にいる物もありますが、なかでも膣トリコモナスと呼ばれる種類は性交渉の他にもお風呂場で移ってしまう例もあるのだそうです。

感染して見られる症状としては、黄色っぽく泡立つようなおりものが大量に出る他、膣の炎症など。確率は低いですが、流産や早産につながる可能性も捨てきれません。

パートナーと一緒に治療することが必要で、妊娠中は内服薬は使用せず、膣剤の挿入が必要になります。温泉のお湯では50度以上で死滅しますが、通常はそれよりも低い温度に設定されているため感染源になってしまう場合があります。

お風呂の椅子、浴槽の淵には注意!

ほとんどの感染症はお風呂場、温泉などで移る可能性は低いといえどもゼロではありません。特に、菌はジメジメと湿気が停滞したところで繁殖しやすく、洗い場に置いてある椅子などには要注意!

温泉の浴槽のふちに腰かけたりするのもよくありません。健康体で性交渉などの心あたりがないのも関わらず、クラミジアやカンジタに感染していたのが判明したという話もあり、水場が感染源という話は少ないですが実際にあります。

特にトリコモナスは生命力が強いので他の人とのタオルなどは共有しない、風呂上りに必ず下半身を流してから上がることをこころがけましょう。ただし、清掃や管理が行き届いている温泉であれば安全度もぐっと高まるので、よく調べてから利用すると安心ですね。

感染を気にせず温泉を楽しむために、おすすめしたいのは・・・

温泉によっては、不純物を取り除いてろ過したお湯を再利用して循環させている所と、地下からの源泉をくみ上げて湯量も調整しない「かけ流し」タイプがあります。

不特定多数の人が入るお風呂は、やはり衛生面などで心配…という場合も含め、妊婦さんには源泉かけ流しの温泉、さらに個室利用がおすすめです。

客室に温泉が付いているものであれば、旅館の階段や廊下などを歩いて遠くまで足を運ばなくてもすぐに利用でき、同行する家族も安心できます。

また、肌の黒ずみなどが気になる人は他の人の目を気にする必要がないというのも良いですよね。ただし、冬場の露天風呂などは温度差が体に良くない影響を及ぼす可能性があるため避けましょう。

温泉入浴の際の注意

体温や血圧が高くなっている妊娠中は、熱いお湯につかりすぎると「のぼせ」を引き起こします。

頭痛や吐き気が起こることもありますし、何よりも足元がふらついて転倒するおそれがあるため、長湯は禁止とおぼえておきましょう。目安としては熱すぎない42度以下のお湯に10分ほどつかり、風呂上がりに水分をよく取るようにします。

洗い場や浴槽のふち、石段になっている場合もヌルヌルとすべりやすくなっているため、ゆっくりとつかまりながら入るようにしましょう。

また足湯だけでも疲れが取れて、血行が良くなるのでおすすめ!子宮の裏側に、足から昇ってきた血液が通る血管があります。足先が温まるとそのまま子宮付近も温められることになり、赤ちゃんにもとっても優しいんですね。

プレママへ、温泉入浴は妊娠中いつまでがお勧め?

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妊娠する以前よりも慎重になる必要はあるけれど、温泉に入るのは可能ということが分かりました。ただし、妊娠期間中いつでもという訳にはやはりいかないかもしれません。他のプレママさんたちは特に気をつけたい初期、後期にも旅行へ行っていたのかなど参考にできたら良いですよね。

妊娠初期

妊娠が判明する初期、早い人では4週目でつわりも感じるなど体の中で急激にホルモン分泌が活発になっています。医師によっては流産の心配から、心拍確認ができないうちは旅行も禁止という人もいるようですね。

せっかく旅行に出かけても匂いに敏感になっていて楽しめないということも起こりえます。

一方マイナートラブルも軽く、多少は動いても大丈夫かな?という時も、胎盤がしっかりと出来上がるまでは念のため控えても良さそう。

妊娠中期

つわりの症状もおさまり始め胎盤もしっかり形成されてくるこの時期、多くのママ達は旅行の計画を立てるようです。お腹が大きくなり始めることで起こる腰痛なども、温泉で癒すことができそうですね。

また、あまり食べ物が喉を通らなかった時期を過ぎて、心身ともにスッキリ気分転換したい!と行動的になることも。

ただし、16週以降を過ぎて安定期といえども早産の危険もありますし、妊娠高血症候群にも気をつけなければいけません。体調に少しでも不安がある時はもちろん、無理をしないことが一番と覚えておきましょう。

妊娠後期

食欲が増す妊娠後期は、お食事などはおいしくいただけるもののお腹が大きいため移動が困難になります。足元が見えないほどお腹が張りだしている状態の時に、すべりやすい浴室の床は大変危険ですよね。

転倒すると、お腹を打たなくても早産を引き起こしたり、剥離胎盤など深刻な症状が表れることも。

また、子宮口が柔らかくなって開きかけているため、お湯と一緒に菌が入りやすくなっているのも気になるところです。いつ出産になるか分からない時期は、いつもかかっている婦人科や産院から離れるのは心細いもの。赤ちゃんを最優先と考えて、温泉は控えることをおすすめします。

やはり体調が良くなってくる妊娠16~27週の中期頃が温泉も、旅行も楽しめそうですね。スケジュールを詰め込みすぎず、旅先でのんびりと安産祈願などするのがおすすめ!宿のプランもよく吟味して、不安を解消してから出かけると良さそうです。

まとめ

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温泉に入ることで得られる効能は、コリがほぐれて新陳代謝を活発にするだけでなく、自律神経の調整など体に良いことばかり。

妊娠中にもぜひ利用したい理由として、お腹が大きくなることでの腰痛、足の付け根の痛みをやわらげるのはもちろん、精神的に不安定な気持ちをリラックスさせるという事があります。

プレママ同士のグループで、または旦那さんとふたりで過ごす温泉旅行は特別な思い出になること間違いなしですよね。

赤ちゃんが産まれてからはなかなかゆっくりとした時間が持てないから今のうちに!と楽しむママも多く、ぜひ妊娠の時期と体調を考慮のうえ、心身ともに癒される時間を過ごして下さいね。

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