妊活中から妊娠中、そして授乳期に至るまでの様々な悩みを解決!元気な赤ちゃんを産むための妊婦さん専用サイトです。

【安産のしおり】ママと赤ちゃんの出会いを助ける支援サイト

食べ物

妊娠中の糖負荷検査で再検査。これって危険?対処法は?

投稿日:2016年12月15日 更新日:

p827-1

定期健診で血糖値が高い、尿から糖が出ていると言われることが少なくありません。これは悪いことなの?と、尿糖という言葉に無縁だったママには少しピンと来ない事かもしれませんね。ただし妊娠中の糖コントロールをすることは、母子それぞれの健康を守るうえでは必須なこと。

そこで、尿糖が出たらどうする?という疑問や妊娠初期、中期に行われる糖負荷検査の内容を確認しておきましょう。妊娠糖尿病にならないための日々の生活習慣、食事の仕方も考えていきたいと思います。

妊娠健診で尿検査を行うのはなぜ?

p827-2

私たちが子供の頃から受けている尿検査ですが、妊娠中でも行うのはなぜでしょう。先の病気を予測するうえでもとても大事なことのようですが、詳しいことは分からないことが多いですよね。

尿検査からわかるコト

通常の健康診断でも尿検査は必ずありますね。それで何が分かるかというと、まず腎臓機能がきちんと働いているかどうか。腎臓は水分や塩分の調整をする他、血液中に流れ込んだ老廃物を濾して、尿にする働きがある臓器です。なので本来尿の中に混ざってはいけないものを見つけた場合、病気の有無も分かります。

例えば、尿中に蛋白(タンパク)が出た場合、腎臓のフィルター機能が正常に働いていないということが分かり、腎炎などが懸念されます。また、血尿など潜血が見られる場合は腎臓、尿管、膀胱などからの出血があるということわかり、腎臓、泌尿器疾患の疑いが出てきます。

同じように血液中に糖が多い場合は、腎臓でろ過しきれずに尿糖となって出てしまうことに。糖は、通常は細尿管と呼ばれる腎臓の無数の細い管に吸収されて、尿には出てきません。妊娠中は糖が出やすいため、尿蛋白に加えて尿糖は必ず検査される項目になります。

妊娠中はなぜ尿に糖が出やすくなるのか

妊娠中のママの体は、赤ちゃんの発育のために新陳代謝が活発になります。体内に残る老廃物も二人分排出したりとフル回転。おのずと腎臓にかかる負担が多くなり、機能低下を招くことも。さらに水分をたくさん含んだ血液が増え、どんどん腎臓に流れ込みます。尿がたくさん作られることになりますが、そのまま排出される訳ではなく水分は体内に吸収され、残った糖だけが尿の中に出てくることになります。

検査直前に食事を摂ることも、尿糖が出る原因のひとつ。通常、食事を摂ると血中にブドウ糖が増えて血糖値が上がります。するとすい臓からインシュリンが分泌され、血糖値は下がり始めますが、平均値に戻るまでは2時間以上かかることも。 ちなみに、血糖値が170mg/dL前後を超えると尿糖も出やすくなるそう。

妊娠糖尿病を警戒する理由は?

尿糖は、血液中にブドウ糖が多くなる高血糖の状態で出ることが多いもの。そのまま放置しておくと、妊娠糖尿病になるリスクが高くなってしまいます。

糖の代謝異常で起こるという妊娠糖尿病は全体の妊婦さんの2.29%に見られます。少ない、と思ってしまう数値かもしれませんが、もともと糖尿病の人はちろん、血糖値が下がりにくいという体質や生活習慣で築き上げた「隠れ糖尿病」を持つ人はもっと多いといわれているんですね。高齢出産や肥満でそうなることも原因に含まれます。

では妊娠中に糖尿病になると、どんな症状が出てくるのでしょうか。まず母体は妊娠高血圧症候群、腎症や網膜症などになりやすく、赤ちゃんも奇形を起こす可能性があります。また、ママの血糖は赤ちゃんとほぼ同じ量となるので高血糖の場合、巨大児になる場合も。初期では流産、また肩甲難産(けんこうなんざん)といって出産時に赤ちゃんの肩が引っかかって骨折を招くことも考えられます。

妊娠糖尿病スクーリング検査

そんな母子の体に影響が出てきてしまう妊娠糖尿病は、見た目には分からない病気。早期発見、糖コントロールしていくために、血液を採って調べる尿糖負荷検査が実施されています。なかでも、毎回の尿検査で尿糖が+になってしまうなど何回か続けて陽性になった場合、医師から検査の指示が出るようですね。

また、妊娠初期である4~12週には随時行うことが推奨されています。赤ちゃんの器官が作られていく形成期に糖尿病の兆候があると障害や奇形などのリスクが高まるためで、通常行われていないという病院でも申し出て受けても良いでしょう。

また、妊娠中期にあたる24~28週にも受ける必要があります。血糖値を下げるインシュリンがホルモン分泌の影響で効きにくくなってくるためで、妊娠中通して糖代謝のバランスを保っていくことが大切なようですね。費用も3,000円前後で済むという尿糖負荷検査、次からはその内容などを詳しく見てみましょう。

妊娠中の糖負荷検査(妊娠糖尿病スクーリング検査)はどんなもの?

p827-3

血糖値を測る検査といっても段階を踏んでの種類があるようです。また、妊娠糖尿病と診断を受けた場合のその後どうすれば良いのかなどを迫ってみましょう。

「随時血糖値」と「50gブドウ糖負荷」

まず、妊娠初期に受けると望ましいとされるのが「随時血糖検査」。食事後、血糖値が高い時でもいつでも関係なく検査可能で、採血をして血糖値を測る方法です。

さらに中期になると50gブドウ糖負荷検査があり、これは随時血糖検査で正常だった場合に受けることができます。方法は食事時間に関係なくブドウ糖を飲んで、1時間後に血糖値を測定します。

2つの検査それぞれで正常範囲外「75gブドウ糖負荷検査」

随時血糖値検査、50gブドウ糖負荷検査をそれぞれ受けた時点で血糖値の数値が高かった場合、再検査を受けることになります。75gブドウ糖負荷検査は計測が3回に増えて、朝食抜きの状態から受けるのが通常。まず空腹時、さらにブドウ糖75gを飲んでから1時間後、2時間後に血糖値を測定します。

家族に糖尿病患者がいる人、前回の出産の時に赤ちゃんが4000g以上の体重だった、高齢出産、羊水過多が見られるなど、妊娠糖尿病になりやすいハイリスクと呼ばれる兆候がある場合は初期から行うこともあります。

妊娠糖尿病の検査、血糖値の基準値って??

血糖値は1日の間でも変動があり、健康な人でも70~130mg/dlの間を行き来しているといいます。当然食事の後のほうが、血中にブドウ糖が増えるので高くなりますが、妊婦さんも基準値は同じなのでしょうか。

一般的な正常基準値は空腹時血糖(80~110mg/dl未満)、食後2時間(80~140mg/dl 未満)となっています。対して妊娠中は、空腹時血糖(70~100mg/dl)、食後2時間(120mg/dl未満)と少し幅が狭くなっていますね。さらに、HbA1c(NGSP)と呼ばれる血糖値の1~2ヵ月の平均が6.2未満であることが正常としてみなされるようです。

ちなみに75gブドウ糖負荷検査を一般と妊婦に分けて行ったと考えると、以下が正常な範囲となっています。

一般:空腹時(110mg/dL未満)、2時間後(140mg/dL未満)

妊娠中:空腹時(100mg/dL未満)、2時間後(150mg/dL未満)

妊娠中の糖負荷検査で再検査…これって危険な状態?

p827-4

尿糖+と母子手帳に書かれてしまうのも気になるものですが、糖負荷検査を受けたら再検査になってしまった!となるとショックを受けてしまうママも多いようですね。しかし、妊娠すると誰しも糖が出やすくなり、即、妊娠糖尿病に直結するという訳ではないようです。

再検査をすることは、イコール妊娠糖尿病確定ではありません!

尿糖が出ると、このまま妊娠糖尿病になってしまうかも…という気持ちになるかもしれませんが、妊娠中はよくあることだと頭に置いておきましょう。食事が原因で尿糖+が一度だけ出る、という事もありますし、再検査まで行っても結果は正常範囲内だったということももちろんあります。

実は妊娠中の体は、血糖値を下げるインシュリンの働きを弱める物質が胎盤から分泌されるようになっているのだそう。なので、血糖値の上昇や尿糖の確認はある程度は見られることのようですね。

尿糖が+になってしまったからダメ、と考えるのではなく、毎回の尿検査での糖の出方の推移を慎重に見ていきましょう。必要とあらば、医師からブドウ糖負荷試験をしてみましょうという声もかかるはずです。

尿検査は、ママの体と赤ちゃんの健康をはかる大事なものさし

診察の度に尿検査をして、糖の有無を調べることに少しブルーな気持ちになることもあると思います。毎回、+になったら、もしくは+が増えたらどうしようというあせりもありますよね。

ただ尿糖が出てしまうというのは、裏を返せば赤ちゃんに栄養を送り届ける機能が働いているということ。妊娠中に血糖値を下げるインシュリン分泌が弱くなるのは、もしママの栄養状態が悪くなっても赤ちゃんへ糖分をまわせるよう、体が反応しているのだそうですよ。

ただし、食べ過ぎなどで高血糖が続くと逆に赤ちゃんの発育不全、出産後に糖尿病へと移行しやすくなってしまいます。

さらに、尿糖だけではなく尿蛋白も+になっている場合は妊娠高血圧症にも陥る可能性が。最初は喉の渇きや、頻尿などの症状から始まり妊娠初期、中期にかけて静かに進んでいきます。なので、尿検査で糖が出ていないかチェックするのは、腎臓機能が低下していないかどうかを知る大切な手がかりなんですね。

その結果に合わせて適度な運動をしたり、食生活の見直しなどもできるのではないでしょうか。

もし糖負荷再検査なら、今日からプレママの生活習慣を見直してみよう

p827-5

糖負荷再検査になった場合、病院から食事についての指導が入ることもあると思います。ただし、具体的にはどんな物を食べたら良い?運動は本当に効果的?と疑問がわいてきますよね。そこで、血糖値を下げる具体的な方法をいろいろと考えてみました。

血糖値も下げて、ダイエットもできちゃう「食べ順」

「食べ順ダイエット」という言葉を聞いたことがありませんか?

食後、血糖値の上昇がゆるやかだと脂肪がたまりにくいということが分かっており、GI値が低い、いわば血糖値を上げるスピードが遅い食べ物を先に食べるというのがこのダイエット方法。できるだけバランス良く食事を摂りたい、でも血糖値を上げたくない妊娠中に応用できそうですね。

その順番を説明すると以下のようになります。

  1. お味噌汁などの汁物
  2. 野菜サラダなどの繊維が豊富なもの
  3. 肉、魚などのたんぱく質が豊富なおかず
  4. ご飯、麺などの炭水化物

まず汁物から入ることで、空腹状態の胃を落ち着ける効果があります。そして繊維がある野菜はお腹の中でカサを増してふくらみ、ある程度の満腹感を得ることができますね。そのあとで、筋肉や皮膚、髪の毛を作る元となる肉、魚などのたんぱく質を摂ります。

最後の炭水化物を摂る頃には、ゆるやかに血糖値が上がり始めていて、糖分泌の急激な変動は見られないのだそう。そこまで量が食べられない、という時はお米、パンよりも野菜や肉、魚のほうを意識して摂るようにすると良いようです。

何を食べるか?で血糖値も変わる!

つわりで物が食べられない、または食欲が増して少しだけでも食べたい、という時におやつをつまんで過ごすということもあると思います。もちろん、毎日おやつの時間を設けなくても、1日置きにするなどの調整も大切。

ただし単品の食材でも、選び方によっては食べても血糖値にあまり影響がないものもあります。

なかでもアーモンドなどのナッツ類はおすすめ。抗酸化作用のあるビタミンEが豊富で、赤ちゃんの発育に不可欠な葉酸なども含まれています。ノンフライの物を選び、1日に10~20粒をよく噛んで食べると成分がよく抽出されるようですね。

他は、やはり果物が良いようです。果糖は砂糖よりも甘味があり、繊維なども豊富なので血糖値も上がりにくいのですが、糖質はあるので食べ過ぎには注意。1日に200gほどが適量なため、最初から小分けにしてこれが今日の分、というように決めておくと良いようです。

主食を未精製の食品に

炭水化物は血糖値を急上昇させてしまいますが、主食にはつきものですよね。なかでもパン、白米などはGI値が高いです。続いて、うどん、パスタ、そばの順に食後の血糖値上昇はゆるやかになっていきますが、控えるのはなかなか大変。

そこで、白米よりも食物繊維が多い玄米や、白米に発芽米を混ぜて炊くと食べごたえがあり便秘解消にもなります。パンも、小麦粉だけで作られたものより胚芽などが入った全粒粉パンのほうがカロリーも少なく、血糖値が上がりにくいようですね。また、1日分に摂れる量は変えないまま、5、6回に少しづつ分けて食べても血糖値の変動が少なくなり有効ともいわれています。

お手軽に血糖値コントロールするなら、散歩がおススメ!

体を動かすと血糖値が下がるというのは本当で、実際にウォーキングなどを取り入れてみると良いようです。病院でもおすすめされることがあるようで、タイミングは主に食事開始から1時間後。遅くとも30分でご飯を食べ終わるとしてもその30分後ということになりますね。血液中にあふれたブドウ糖が、運動によってエネルギー変換できるためで、20~30分散歩をする感覚でも効果があるのだそう。

実際、食後に30分後歩くと血糖値が50mg/dL前後下がるという例もあるようですが、あくまで個人差があります。また、赤ちゃんに影響があると医師から安静をすすめられたり、お腹が張ったり気分や体調が悪くなった場合は控えるようにしましょう。

毎日歩くのは無理、という人も、買い物ついでに散歩するようにしてもOK。床の拭き掃除など家事でこまめに体を動かすようにしても結果は変わってくるようですよ。

まとめ

p827-6

妊娠糖尿病を防ぐといってもまさか自分が、という思いや、食べ物の管理などが大変、面倒くさいという感じることもあるかもしれませんね。しかし赤ちゃんのためだけではなく、自らの出産後の体にも余波が残らないよう、尿糖の有無の推移は意識していきましょう。

ただし、ストレスがかかると血糖値が上がってしまうという例もあり、思いつめてしまうのは逆効果です。生活習慣を見直していてもある程度の尿糖が出ることは仕方ない、と時にはゆるく考えることも必要かもしれません。食事の順番に気をつけ気分転換のつもりで散歩をするなど、上手に血糖値コントロールをしていきたいですね。

元気な赤ちゃん生むために、お母さんが今しておくべき2つのコト


元気な赤ちゃんを生んだ、新ママたちが実践していた健康方とは。


-食べ物

Copyright© 【安産のしおり】ママと赤ちゃんの出会いを助ける支援サイト , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.