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妊娠中の飲酒後正しい対応方法。そしてデメリット

投稿日:2016年12月8日 更新日:

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女性でアルコール飲料が大好きという方もいらっしゃるのは当然ですよね。しかし飲酒は赤ちゃんへの悪影響があるので、妊娠中は控えるべき!と妊娠を機に禁酒に踏み切った方は多いことでしょう。とは言え、なかにはなかなか中断できなかったり、妊娠に気付くのが遅くて飲酒を続けてしまっていた方もいらっしゃることでしょう。

今回は飲酒が妊娠・赤ちゃんに与える影響などについて解説します。

世界中で「妊娠中の飲酒は控えるべき」と言われるのはナゼ?

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妊娠中は飲酒するべきではない、と世界中で言われるのはなぜでしょう…お酒は少量なら健康にいいハズなのに、≪何が≫妊婦と胎児に良くないのでしょうか。

先ず、アルコールが一般の成人に与える影響を見てから、妊婦への影響を見ていきます。

①アルコールが成人に与える一般的な影響とは

アルコールは、その量や飲酒期間、体調によって、影響は多様に現れます。血圧を上昇させることもあれば下降させることもあるなど、まったく逆の作用をすることもあります。

飲酒による体内の変化

飲酒は適度な量であれば、一時的に血圧はやや低下し、脈拍は増加します。

また血流がサラサラな状態になり血管が詰まりにくくなり手先・足先まで血液が循環しやすくなります。これは飲酒の利点ですね。

逆に、注意を喚起される点は…

アルコールは1gあたり7kcalと高めで、体内に蓄積されているグリコーゲンをブドウ糖へ分解する作用があるので、血糖値が上昇しやすくなります。とくに日本酒・カクテル・果実酒などは多量の糖質が含まれているため、さらに血糖値が上昇してしまいます。

また、長期で習慣的に飲酒をすると、肝臓が酷使されるので肝硬変の原因になったり、血圧を上昇させ易いことから、高血圧の原因にもなります。また脳の萎縮が進行しやすくなるので、認知症・記憶力の低下の原因になることもわかっています。

飲酒で頭痛や腹痛が起こるのはなぜ?

アルコールは胃を保護している胃粘膜を洗い流すため、胃壁を痛めてしまいます。また食事の際に水分・アルコールを多量に摂取すると胃酸が薄まり消化不良になりやすい為、胃腸の調子を崩しやすくなります。

さらに、アルコールが分解される際に作られる“アセトアルデヒド”という物質(二日酔いの原因になるもの)により頭痛が起こることもあります。

もう一つ、アルコールを体から排泄するするのに必要な時間を見てみましょう。

例えば、ビール350ml分のアルコールの分解は体重50kg程度の日本人成人で、だいたい3時間と言われています。

②妊娠中の人の体内変化やアルコールが与える影響

上記①で解説したことは妊娠中も同様に起こりますが、それが“妊娠に及ぼす影響”とはどんなことがあるのでしょうか。

まず妊娠中の体の変化とアルコールの影響を併せてみていきましょう。

妊娠中はプロゲステロンの影響で、血圧が上がり気味で、脈拍数も多くなります。

飲酒した場合、血圧を下げる・脈拍数が上がるなどの作用が出ますから、妊娠中であれば低血圧症状が出てしまったり、頻脈・動悸の原因になる可能性があります。一般の人にとって、血行を良くする量のお酒でも、妊婦にとっては決してうれしい効果にはつながらないわけです。

妊娠中は血液量も増加するため、アルコール血中濃度が高くなりにくいのですが、このため“酔った”という感覚が起きにくく、飲酒量が増えてしまうリスクもあります。同時に、つわりやホルモンの影響で消化不良や逆流性食道炎になりやすい妊婦がアルコールを摂取すると、胃壁をさらに荒らす、胃痛・逆流性食道炎・下痢などのリスクも増大することになってしまいます。

こういった、ママが置かれる状況でお腹の赤ちゃんはどんなことを強いられるのか、次の項目で確認しましょう。

妊娠週数で気を付けたい胎児への影響

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アルコールがママの体に悪影響を及ぼすのは分かりましたが、お腹の赤ちゃんに与える影響はどんなものでしょうか。

アルコールの影響は妊娠週数でも違いがありますので、段階ごとにどのような違いがあるか詳しくチェックしていきましょう。

①アルコールの影響が出るのはいつから?

妊娠超初期 0~4週目

妊娠超初期はまだ胎盤が形成されていないので、母体のアルコールが赤ちゃんに及ぼす影響はないとされています。妊娠の可能性がある方は、妊娠検査薬などでの結果が不明瞭でも、飲酒は控えたほうがよいですね。

妊娠初期 5~15週目

この時期は、禁酒をしたい時期です。

脳や心臓・肝臓・腎臓・胃・脊髄など身体の主要臓器などが形成され始めます。

脳は3週目頃から形成され始め、目は4週目頃から、生殖器は7週目頃から形成・発達が始まり、出産時まで発達が継続します。

とくに4~7週目までは“絶対過敏期・期間形成期”と言われており、身体の形成で最も重要な時期と言われていますから、アルコールだけでなく薬の影響にも注意して過ごしたい時期です。

③  安定期の飲酒はOK?

安定期(妊娠中期16週以降)に入ると、自然流産のリスクが減少し、胎盤も完成して母へその緒を通して母体の血液から栄養を充分に受けるようになります。

一般に、妊娠中期からは「一日にコップ一杯のアルコールまでなら大丈夫」「気が向いたときに1杯程度ならOK」という説があります。

しかし先に解説したように、脳や眼、生殖器などの形成は出産時まで継続していることを忘れてはいけません。また、この安定期から赤ちゃんはママの血液の影響をダイレクトに受けるようになることを考えると、安定期の飲酒が「適量なら全く問題ない」とは言えないのではないでしょうか。

妊娠中の飲酒と赤ちゃんの奇形の関係は?

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アルコールは胎盤を介して胎児にも影響を与えていることが分かりました。

胎児は小さな身体でアルコールの影響をうけとめなくてはなりません。妊娠中の過度の飲酒により胎児に循環するアルコールの量が多すぎると、赤ちゃんに先天性異常が起こりやすくなるようです。

胎児性アルコール症候群

胎児性アルコール症候群とは、妊娠中に母体が摂取したアルコールにより、小頭症・耳の位置が低くなり反り返る・目が小さく鼻が低くなるなどの発達障害や成長の遅れ、学習障害、神経障害などを起こすなどの先天性異常をいいます。

少量の飲酒では胎児性アルコール症候群になることは少ないようですが、少量でも起こってしまう可能性があるともいわれます。

1日のアルコール量と胎児性アルコール症候群の発生確率は

1日で摂取するアルコール量と胎児の奇形の発生確率は、日本産婦人科医会の先天異常委員会では下のように言われています。

1日のアルコール量 奇形発生確率 酒の種類 左記アルコール量を含む酒類の分量

 

15ml

 

少ない

ワイン

ビール

日本酒

グラス1杯

350ml 1本

コップ1/2杯

90ml以上 奇形の発生が明らかに高くなる

ワイン

ビール

日本酒

グラス6杯

350ml 6本

コップ3杯

120ml以上

胎児アルコール症候群発生率

30~50%

ワイン

ビール

日本酒

グラス8杯

350ml 8本

コップ4杯

 

連日の飲酒量だけではなく、一度に大量に飲酒をするなどしても胎児アルコール症候群を引き起こした事例もあるようです。毎日の飲酒だけが要因ではない、ということも知っておきましょう。

受精した!その時男性が飲酒してたら影響は??

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これまで女性の飲酒ばかりに触れてきましたが、男性の飲酒は影響しないのでしょうか。もし影響があるのなら、どんなことがあるのでしょうか。

アルコールは精子の質を落とします。

じつは連日の飲酒や、飲酒量が多すぎると精子の数が減少し、質も低下することが医学的な調査で明らかになっています。

精子の産生はコルチゾール、グルコース、インスリン、男性ホルモンなどの影響を受けるのですが、飲酒することでそれらの物質に影響が及んで精子の数・運動率・濃度・正常形態率など、精子の質を落としてしまうと言われています。

質や数の低下は不妊の原因にも直結するので、妊活中の男性の飲酒も控えたほうがいいでしょう。

飲酒直後の精子の受精能力は?

飲酒直後と飲酒前の精子の質はとくに変化がないとされています。精子の質に重要なのは飲酒のタイミングではなく、飲酒の量や頻度などの“習慣”が大きく影響してくるようです。飲酒後の精子の質は変わらないくても、飲酒が習慣化することで精子の質が低下するならば、プレパパの健康と精子の質の向上のためにも“休肝日”は必要ですね。

プレママ&プレパパへ、やっぱり飲酒と喫煙は赤ちゃんに大きなデメリット

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飲酒は母体や赤ちゃんに悪影響があり、精子の質も落としてしまう可能性があることがわかりました。ですが、赤ちゃんや両親にとって悪影響なのは飲酒ばかりではありません。「百害あって一利なし」と言われているのが喫煙です。

喫煙も母体や赤ちゃんに悪影響を及ぼしますので、どのようなデメリットがあるのか見てみましょう。

喫煙が母体や赤ちゃんに与えるデメリットは

タバコには身体にとって多くの有害な物質が含まれています。アルコールとは異なり、タバコは本人が吸わなくても近くに喫煙者がいれば受動喫煙してしまうという厄介さもあります。成人の健康に百害あるものが、母体や胎児にメリットがあるわけもありません。

タバコの害を挙げればきりがありませんが、たばこの持つ有害物質の代表といえばニコチンです。ニコチンが血液に取り込まれると血管が収縮することはよく知られています。

つまり喫煙した時、母体は血圧が上がったり脳・心臓・血管障害などのリスクにさらされます。また、血管収縮が起きるということは、子宮の収縮も起こし易くなります。

胎盤の血流も悪くなってしまうため、胎児への栄養・酸素の供給が不足することになりかねません。

妊娠中に喫煙をしている場合には胎児の成長が未熟になりやすいということもわかっていますので、たばこは赤ちゃんにとってはかなり危険な物でしかありません。

妊娠期間中は、本人の喫煙はもとより、家族の協力はぜひ必要なわけですね。

妊娠に気付かず飲酒・喫煙。どうしたらいい?

妊娠がわかってから禁煙や禁酒を始めた方も少なくないことでしょう。

ですが、妊娠に気づくかなければ、いつも通りの生活習慣は仕方のないコトでしょう。

その当時の飲酒・喫煙は既に過去のことですから、妊娠がわかってから禁煙・禁酒をしているのであればそれで充分、現在と未来に焦点を合わせましょう。

とはいえ、絶対過敏期・期間形成期に喫煙・飲酒をしていたかもしれない、と想像すると不安が強くなってしまうもの。どうしても心配が残るなら、ご自分の生理周期、排卵日、受精推定日、こういった基本的な資料を整えて産科の担当医に相談してみましょう。

もし月経不順などで生理周期がはっきりしていなかったとしても、とりあえずは問題がなかったのかどうかをかかりつけの病院へ相談されてみてください。

どうしても飲酒をしたい。どうしたらいい?

飲酒の習慣がある場合、妊娠しても禁酒が難しいことがあるかもしれません。

ですが、ここはしっかり判断する必要があります。というのは、赤ちゃんの健康に害があることが理解できても、なおかつお酒が飲みたい…これはアルコール依存症の可能性もあるからです。

ただ、飲酒をあまりに我慢しすぎることで、ストレスが蓄積してしまうのもかえって胎児に悪影響になりかねません。ストレスが強すぎると自律神経のバランスが乱れて妊娠に悪影響を及ぼすこともあります。

ですから、「禁酒できないこと」を担当医師にもきちんと報告しましょう。注意していただきたいのは、一般に安定期に入ったら少量はOKだから、と自己判断して隠れて飲み続けてしまうことです。これだけは避けなければいけません。

担当医師に相談し、適切なアドバイスをくださるはずですから、そのうえで経過を診てもらいましょう。

やはり、赤ちゃんへの大きな影響を考えると、絶対過敏期・期間形成期や産後の授乳期間はパパとママそろって禁煙・禁酒を頑張ってみてください。

まとめ

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飲酒も適量なら大きな影響も出にくいと思われるかもしれませんが、悪影響が出る可能性がある限りは安心して飲酒を勧めるわけにもいきません。

お酒が好きな方にとっては、禁酒は大きな問題です。この気持ちはよく理解できるものの、一口飲んでもお腹の赤ちゃんにとっては一升瓶を空けたくらいの影響が現れるのも事実です。お酒を気持ちよく楽しむ・・・ぜひ赤ちゃん誕生後の自分のご褒美にしては如何でしょうか。

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