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【プレママちぇっく!】妊娠週で分かる、悩みや症状、心構え

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妊娠と耳のトラブル。原因と対処法

投稿日:2016年11月27日 更新日:

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妊娠すると、体が変化し、プレママになる前には想像もしなかった意外なマイナートラブルに悩まされることがあります。耳の違和感もそのひとつ。

出血などに比べたら、症状としては軽そうだと思われるかもしれませんが、非常に不快で煩わしく、ストレスがたまる深刻なトラブルです。

ママがいつもイライラしていたら、お腹の赤ちゃんにとってもよくありません。原因を見極めて、少しでも早くクリアしちゃいましょう!

 

妊娠中に妊婦さんが悩まされる耳の違和感ってどんなもの

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さて、プレママが悩まされる耳のトラブル、症状にはどんなものがあるのでしょうか。

ご自分に当てはまるか、チェックしてみましょう。

  • 耳が痛い
  • 耳鳴りがする
  • 耳がふさがる感覚
  • 詰まっているような感覚
  • 音が聞こえにくい
  • 膜が張っているように音がこもる自分の声が大きく聞こえる
  • 反対に小さく聞こえる
  • 自分の声が響く
  • 自分の呼吸の音が響く
  • 水中にいるように耳に圧がかかって聞こえにくい
  • 耳がかゆい
  • めまいがする

などなど……ご自分の症状はありましたでしょうか?

 

妊娠中の耳のトラブル、考えられる5つの原因

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耳の違和感、と一言で言っても、様々な原因が考えられます。

ひとつひとつ確認してみましょう。

原因① 耳管開放症の可能性

耳管とは、鼓膜より奥の中耳にある鼓室(こしつ)と、咽頭をつないでいる35mmほどの円錐形をした管のことです。

普段は閉じていますが、あくびなどのときに開いて、中耳の中の空気圧が耳の外と同じになるよう、調整する役割を担っています。この耳管が、ずっと開いたままになってしまうのが、耳管開放症。

片耳だけに起こることも、両耳ともに発症することもあります。

耳管開放症によくみられる症状

耳管開放症にかかると、耳が詰まっているような感じや、膜が張っているような感覚、耳を触ると痛い、音が聞こえづらい、自分の声や呼吸音が頭の中で響く、耳鳴りがする、耳に圧迫感を感じる、めまいがするなどの症状があらわれます。

耳の痛みだけではなく、頭痛に悩まされることもあります。炎症ではありませんので、通常、発熱はありません。

耳管開放症にかかる理由

妊娠すると、ホルモンバランスが変化するため、自律神経が乱れ、耳管開放症になりやすいといわれています。

血行不良や、つわりによる急激な体重の減少が原因となることも。なんと、プレママの6人に1人はこの病気を経験するのだとか。妊娠20週目頃にかかることが多いようです。

では、いつから聞こえるようになるのでしょうか。

出産後、自然に解消する人も多いのですが、ストレスや子育てによる睡眠不足などが影響し、何年も続くケースもありますので注意が必要です。

原因② 急性中耳炎の可能性

中耳が菌やウイルスに感染し、炎症を起こすのが急性中耳炎です。

急性中耳炎によくみられる症状

症状は、耳の痛み、詰まっているような感覚、音が聞こえにくい、耳だれ、発熱など。耳が痛むのは、血管から染み出た水分や膿が、鼓膜を圧迫するから。

耳だれが出ると圧力が下がり、痛みは幾分解消されます。

急性中耳炎にかかる理由

妊娠中は赤ちゃんに栄養を送るため、免疫力が低下します。

外敵を排除する力が弱くなるので、菌やウイルスに感染しやすくなるのです。また、風邪をひいてしまうと、鼻水から感染する可能性もあります。

原因③ 外耳道炎の可能性

耳の穴の入り口から鼓膜までのS字状の管が外耳道です。

耳掃除など比較的に普段の生活で触れることも多い部分です。

外耳道炎によくみられる症状

外耳道炎に炎症が発生すると、耳の痛み、かゆみ、耳鳴り、耳が詰まった感じ、音が聞こえにくい、耳だれなどの症状があらわれます。

痛みは、感染したばかりのときはまだ軽度なのですが、長引くと眠れないほどの激痛に変わります。また、外耳道に真菌類(水虫と同じようなカビの仲間)が繁殖する外耳道真菌症を合併してしまうことも。

外耳道真菌症は強烈なかゆみを伴うので、つい掻いてしまいがちですが、かいてしまうとさらに傷がひどくなって、悪循環に陥ります。

外耳道炎にかかる理由

炎症の原因は、耳掃除のとき、外耳道に傷がついてしまうこと。

イヤホンによるかぶれが影響するケースもあります。妊婦さんは免疫力が低下しているので、炎症を防ぐ力も弱くなっています。

また、普段からよく耳掃除をする方ほど、外耳道の抵抗力が落ちていますし、入浴などにより耳の中が湿っている状態だと傷がつく可能性が高くなります。

過度な耳掃除は控えるようにした方が良いですね。

原因④ おたふく風邪の可能性

子どもの頃、おたふく風邪にかかった記憶はありますか?

このおたふくかぜ、正式名称は流行性耳下腺炎といいます。0歳からかかる可能性があるので、まったく憶えていない人や、家族からのお話でしか認識していない人もいるかもしれません。

多くは子どもがかかる病気で、3~6歳の発症が6割を占めているといわれています。

しかし、油断は禁物。おたふく風邪にかかった記憶がない、話を聞いたことがないという方は注意が必要です。一度も経験していないと、抗体を持っていないため、大人でも罹患する可能性は十分にあります。

おたふく風邪によくみられる症状

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、耳の近くの唾液腺(両側、あるいは片側)が大きく腫れ、耳周辺の痛み、発熱、頭痛、嘔吐、けいれんを伴うのが特徴。

ウイルスによる感染症で、流行には周期があります。咳・くしゃみの飛沫や、接触によってムンプスウイルスに感染する疾患ですが、潜伏期間がなんと2~3週間もあるんですよね。

発症すると、通常は1~2週間ほどで軽減します。

おたふく風邪の危険性

「風邪」という名前がついているので、軽い疾患のように思えてしまいますが、けっして侮ってはいけません。

髄膜炎、髄膜脳炎、脊髄炎、卵巣炎(男性の場合は睾丸炎)などを合併することもある、細心の注意が必要な病気です。残念ながら、妊娠中は、ムンプスワクチンの接種を受けることができません。

普段の生活の中で予防するしかありませんが、流行性耳下腺炎にかかりやすい年齢の家族がいる場合は、特に留意が必要です。マスクの着用や手洗いを徹底し、感染を避けるようにしましょう。

原因⑤ 歯やあごのトラブルで耳に違和感

  • テレビやゲームに熱中して、ついつい奥歯を強く食いしばってしまう。
  • 硬い食べ物が好き。
  • ほおづえをつく癖がある。

こんな方は、顎関節症になりやすい傾向があります。

あなたはどうですか?

顎関節症にかかると、口が開けづらくなったり、あごがカクカクと鳴ったりします。進行すると、歯やあごの関節の痛み、あごのつっぱり感、しびれなどが発生。しかも症状は、歯やあごだけにとどまりません。

耳の痛み、詰まっているような感覚、耳鳴り、難聴など、耳のトラブルにも悩まされることになります。非常に不快で、ストレスもたまりまくってしまい、お腹の赤ちゃんにもよい影響を与えません。

また、顎関節症は、一度悪化してしまうとなかなか完治が難しい病気だといわれますから、軽度のうちにクリアしておきたいものですね。顎関節症ではありませんが、親知らずや就寝中の歯の嚙み合わせがトラブルの原因になっていることも有ります。

まさか…と思うこんな点にも注意をしてみてください。

 

妊娠中の耳のトラブル、原因べつの対処法

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耳のトラブルを軽減・解消するためには、まず原因をはっきりさせることが重要です。

そして専門医に相談する、治療を受けるなどの対処により、少しでも早く問題を解決しましょう。

ステップ1

症状や、生活環境、癖などを鑑みて、自分がどのタイプ(前述の原因①~⑤)なのかをよく考えてみましょう。

自分の症状に近いものがあったら、速やかに耳鼻科へ。①~④の場合、アドバイスや適切な処置をすぐに受けることができます。自分がどのタイプに該当するかよくわからなくても、②~⑤の可能性が少しでもあるようだったら、【ステップ3】へ進んで対処法をご覧ください。

ステップ2 耳管開放症の可能性の場合

耳管開放症の原因は、妊娠によって変化したホルモンバランス。

自律神経が乱れることにより、耳管が開きっぱなしになって耳に様々なトラブルが起こります。少しでも快適に過ごすためには、どうすればよいのでしょうか。

頭を下げてみる

「私は耳管開放症じゃないかしら」─そう感じたら、おじぎをするように頭を下げてみてください。

耳管開放症の場合は、そうすることで血流がよくなり、症状が緩和されることが多いようです。つらさの軽減と疾患確認の両方に役立ちます。

鼻をすすらない

鼻をすすってつばを飲み込むと、一瞬、耳の詰まり感が解消します。

中耳の空気が吸い出され、耳管が閉まるためです。ただしこれを繰り返していると、へこんだ鼓膜に耳垢がたまり、中耳に炎症が発生する危険性があります。

血行促進マッサージ

耳周辺には、耳の血流を促すツボがあります。

お風呂に入ってリラックスしているときに、耳の後ろや、耳の前方のくぼみを指でマッサージしてみましょう。蒸しタオルなどで耳を温めるのも効果的です。

横向きになって眠る

横向きに寝ると、耳管の血流を促進することができます。

漢方薬を利用する

医師に相談したうえで、漢方薬を活用してみましょう。

耳管開放症には「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」という漢方薬が用いられることが多いようです。疲労回復や快眠にも役立つ生薬です。

その他、水分をこまめに補給すること、睡眠をたっぷりとること、鍼治療(医師に相談してください)なども有効だといわれています。

耳鼻科を受診して解消した事例

普段の生活の中で耳管開放症を軽減する心掛けは大切ですが、医療のプロフェッショナルに頼ることももちろん重要です。

悩みがあったら、お医者さんに…これは基本中の基本ですね。

ここで一つ耳鼻科を受診して耳管開放症が軽減したプレママさんの経験談をご紹介いたします。あくまで一例ですので、実際にはそれぞれの症状に合わせた様々な解決策が講じられることでしょう。

妊娠初期に、耳鳴りや、自分の声がこもるような不快感があり、耳鼻科に行ったら耳管開放症と診断されました。

突発性難聴になったことがあるので、心配でしたが、妊娠中期に入り、鼻から耳に管を通して風を送る治療をしてもらったら、ピタリとよくなりました。

その後は再発も難聴もなく、穏やかな毎日を過ごしています。

同じような症状で悩んでいる方がいらっしゃったら、一度耳鼻科で受診することをお薦めします

ステップ3

②③⑤の症状に当てはまる場合は、すぐに耳鼻科で受診してください。

ただし、⑤のケースでは、耳鼻科では何も見つからないことが考えられます。その場合は、歯科や口腔外科へ。専門の治療を受ければ、耳の不調もきっと解決できます。

 

耳のトラブルに悩まされるプレママへ、こんな簡単な対処法も効果的!

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妊娠中は、赤ちゃんの成長に関する心配事や、出産への不安、つわりなどが重なって、ストレスがたまります。

そのため自律神経が乱れやすくなり、耳のトラブルもひどくなりがち。

上記の【ステップ2】【ステップ3】を重視するのはもちろんですが、普段から、お風呂にゆっくり入ったり・ヒーリング音楽やアロマテラピー・お好きなホットドリンクを楽しむなど、心を鎮めてリラックスするように心掛けましょう。

また、睡眠を十分にとることも重要で、効果も早く現れます。就寝前は早めに照明を落とし、緊張を和らげる副交感神経を優位にして、心地よい眠りにつきましょう。

 

まとめ

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ただでさえ、ちょっとのことでイライラしたり、ナーバスになってしまうマタニティライフ。

これに耳の不調まで重なると、悪循環に陥りますよね。負のループを上昇のループに変えるためにも、耳のトラブルは速やかに解消しておきたいもの。

記事の内容をもう一度確認して、心穏やかな毎日を目指しましょう!

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