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基本知識

妊娠中の酔い止めを使うリスクを種類別に解説

投稿日:2017年4月10日 更新日:

乗り物で酔ってしまうという人に欠かせないのが酔い止めです。

外出するときは、必ず持ち歩いているという方も多いでしょう。特に、体調が不安定な妊娠中は、普通の方と比べるとかなり酔いやすくなっています。

しかし、妊娠中に酔い止めを使用しても大丈夫なのか、リスクはないのかどうか、妊婦さんは酔い止めを使用する前に、注意すべきことをきちんと知っておかなくてはなりません。

乗り物酔いで悩んでいる妊婦さんのために、妊娠中の酔い止めについて詳しく解説していきます。

酔い止め、飲む前に抑えておく「乗り物酔いの基礎知識

今や、乗り物酔いに悩んでいる患者さんは全国で3000万人以上といわれています。乗り物酔いは身近な「病気」なのです。

今まで、乗り物酔いを経験したことがないという妊婦さんも、いつ乗り物酔いにあうか分かりません。

普段から酔い止めを飲んでいるという方も、まだ乗り物酔いを経験したことが無いという方も、まず酔い止めを飲む前に、乗り物酔いについての基礎知識を学んでいきましょう。

乗り物酔いはなぜ起こる?

乗り物酔いとは、乗り物の振動や加速によって、耳の中にある三半規管が平衡感覚と視覚の情報が噛みあわず、バランスが崩れてしまった状況のことを指します。

平衡感覚の乱れは、脳に不快な情報を送ってしまい、その不快情報を脳が受け取ることによって、嘔吐神経を刺激し、吐き気を催してしまうのです。

また、自律神経の乱れによるめまいなどで乗り物酔いを起こすことも。実際に嘔吐してしまう方もいます。

乗り物酔いの症状といえば、吐き気や嘔吐の他にも、

胃の不快感、倦怠感、めまい、頭痛、唾液が多く出る、生あくび、顔面蒼白など

こういった症状が出ます。

妊娠中は乗り物酔いになりやすい!?

妊娠すると女性ホルモンの影響で、自律神経が乱れやすくなります。

もともと乗り物酔いをしやすい方は、自律神経が乱れやすいとされているのですが、今まで乗り物酔いを起こしたことが無いという方も、妊娠の影響で乗り物酔いを起こす可能性があるということが分かりますね。

また、妊娠中は匂いにも敏感になるので、自動車の独特の匂いや、電車やバスの中の香水、整髪料、衣服の匂いなどで、酔ってしまうということも…

妊娠中に乗り物に乗ること自体が、妊婦さんには一種のリスクなのです。

乗り物酔いは、いつどこで経験するか分かりません。

健康な妊婦さんでも、いつ体調を崩してしまうか分かりませんので、妊娠中、特に乗り物を利用する際は注意しておきましょう。

乗り物酔いの基礎知識を学んだところで、酔い止めの成分や効能について知っていきましょう。副作用についても知っておくと役に立ちますよ。

酔い止めの種類別の成分・効能、そして副作用は…?

乗り物酔いをしたくなくても、乗り物に乗って移動しなければならない場面は起こるものです。

そこで役に立つのが酔い止め。酔い止めには様々な種類があり、それぞれに成分や効能、副作用は変わってきます。実際に酔い止めを買うときに、酔い止めについての知識があれば、より体に効きやすい酔い止めを使用することができますよね。

それでは、乗り物酔いの症状別に期待できる成分や、市販の酔い止めについて学んでいきましょう。

乗り物酔い症状別!効果を期待できる成分

乗り物酔いの症状 効果を期待できる成分
生あくび、胃の不快感、倦怠感

抗ヒスタミン成分

(スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ジメンヒドリナート、塩酸メクリジン、ジフェンヒドラミン塩酸塩など)

副交感神経遮断成分

(スコポラミン臭化水素酸塩水和物、アトロピンなど)

中枢神経興奮成分

(ジプロフィリンなど)

めまい、頭痛、顔面蒼白

抗ヒスタミン成分

抗めまい成分(ジフェニドール塩酸塩など)

副交感神経遮断成分

中枢神経興奮成分

吐き気や嘔吐

抗ヒスタミン成分

抗めまい成分

副交感神経遮断成分

鎮吐成分

市販の酔い止め、成分や副作用は?

酔い止め薬 成   分 副 作 用
アネロン マレイン酸フェニラミン、アミノ安息香酸エチル、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、無水カフェイン、ピリドキシン塩酸塩 発疹、頭痛、動悸、顔のほてり、異常なまぶしさ、口の渇き、便秘、下痢、眠気、目のかすみ
トラベルミン スコポラミン臭化水素酸塩水和物、塩酸メクリジン 発疹、頭痛、排尿困難、顔のほてり、異常なまぶしさ、口やのどの渇き、眠気、便秘、下痢、目のかすみ
トラベルミンR ジフェニドール塩酸塩、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、無水カフェイン、ピリドキシン塩酸塩 浮遊感、不安定感、発疹、動悸、排尿困難、顔のほてり、異常なまぶしさ、口の渇き、便秘、下痢
エアミット ジメンヒドリナート、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、無水カフェイン 発疹、頭痛、排尿困難、顔のほてり、異常なまぶしさ、口の渇き、便秘、下痢、目のかすみ
センパア 塩酸メクリジン、スコポラミン臭化水素酸塩水和物 発疹、頭痛、排尿困難、顔のほてり、異常なまぶしさ、口の渇き、便秘、下痢、目のかすみ

副作用は、すべての人に出るものではありません。ですが、上記のような症状が出たらそれは「薬」が原因である可能性が高いと考えてください。

市販の酔い止め漢方薬

酔い止めには漢方薬も存在します。

漢方薬そのものが、酔い止めに特化しているわけではないのですが、乗り物酔いの症状を軽減させる効果があるのです。

香砂六君子湯や半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、五苓散、半夏白朮天麻湯などが代表としてあげられ、吐き気や嘔吐、頭痛に作用するものもあれば、めまいや立ちくらみに作用するものもあります。

例を下記で挙げてみましょう。五苓散と半夏白朮天麻湯についての成分と効果や、適応する体質についてまとめています。是非、参考にしてみてください。

酔止め効果の漢方薬 成分と効能 適応する体質
五苓散

猪苓、茯苓、白朮、沢瀉、桂皮

吐き気や嘔吐、頭痛の改善

口が乾き、尿量が少ない方
半夏白朮天麻湯

茯苓、白朮、桂皮、甘草

めまい、立ちくらみの改善

体が丈夫でない繊細な方

上の表をご覧いただくと、適応する体質の項目があります。

二つの薬を比較しても、違う体質に向いていることがわかります。このように、漢方薬は効能だけでなく、体質も併せて選部ことで、効果の期待ができるわけです。

漢方薬、妊娠中の服用は注意!

妊娠中に漢方薬を服用する際は、通常の市販薬以上の注意を払わなくてはなりません。

漢方には、禁忌薬、慎重薬、安胎薬の3つが存在しています。

禁忌薬と呼ばれるものを妊娠中に服用すると、流産や奇形児出産のリスクが高くなるといわれているのです。

慎重薬は、禁忌薬ほど危険ではないものの、注意して飲むことを勧められています。代表的な生薬は乾姜、枳実、紅花、厚朴、牛膝、呉茱萸、五味子など。

安胎薬と呼ばれるものは、妊娠中でも服用して良い漢方薬です。人参、黄耆、艾葉、香附子、杜仲、白朮、冬虫夏草などが挙げられます。

漢方の処方の仕方

体質と症状から、人それぞれ適応する生薬を選んで調合します。これが漢方の基本です。

エキス製剤は、その成分と効能から体質症状に合わせて選び出しましょう。症状から漢方薬をチョイスしてしまうと大きなリスクとなってしまいます。

上記の解説から、嘔吐やめまいなどの単純症状だけで選ぶと、副作用を甘受するリスクが上がるのです。

酔い止めについての成分や効能についてまとめてきました。安全に思える漢方薬でも、飲み方や選び方を間違えるととても危険なことがお分かりいただけたことでしょう。

妊娠中に酔い止めを使いたい場合は、まず担当の産婦人科医師に相談してみることが大切。体にとって安全な成分でできた薬を処方してもらえますよ。

妊娠中の酔い止めを使用したいプレママや新米プレママへ

上記の解説だけ見ると、妊婦は酔い止めNGだと思えてしまいそうですが、実は飲めるものもあるのです。

飲んでも大丈夫な時期や、なぜ酔い止めの使用が危険だとうたわれているのか、酔い止めを使用したい妊婦さんのために疑問を解決していきます。

安心して酔い止めを使えるように、参考にしてくださいね。

薬の影響が心配な時期と市販薬について

酔い止めだけに限らず、妊娠初期の4週目~7週目は薬の服用をなるべく控えるようにと促されています。

なぜなら、赤ちゃんの体が形成され始める、最も大切な時期だからです。薬の影響はもちろん、栄養の影響も受けます。

妊婦さんが服用した薬の影響で、無脳症や二分脊椎、神経系の奇形などを引き起こす可能性があるといわれます。妊娠初期は流産も起こしやすい敏感な時期なのでなるべく刺激を避けるようにしましょう。

そして、販売されている市販薬すべての注意事項に「妊産婦」が対象はなぜなのかという疑問を持たれる方も少なくありません。

確かに、どんな市販薬にも妊娠中の服用は危険ですと注意書きがありますよね。

第一の理由として、薬の研究実験が妊婦で行われていないからということ。仮に問題がなかったとしても、研究実験を行っていないのに、使用しても問題ないとは言えません。

命に関わるような薬を販売している製薬会社側としては、無責任な情報を伝えるわけにはいかないのです。

1、2度の酔い止め服用はあまり心配しない

下記に、あいち小児保健医療総合センターへ寄せられた酔い止めに関する質問への回答の抜粋を載せています。

「妊娠授乳と薬相談Q&A集(あいち小児保健医療総合センター)一部抜粋」

市販の酔い止め薬には、塩酸メクリジン、マレイン酸クロルフェニラミン、プロメタジンなどの抗ヒスタミン薬と、臭化水素酸スコポラミンなどが含まれています。

これらはこれまで長い間使用されてきて、妊婦さんに投与された経験も有ります。したがって、妊娠初期に1 度服用したことで奇形の発生頻度や危険性が上昇するとは考えられません。しかし、連用は避けるようにしましょう。

引用元:妊娠授乳と薬相談Q&A集(あいち小児保健医療総合センター)

平成21年3月

http://www.achmc.pref.aichi.jp/sector/hoken/information/pdf/drugQA.pdf

引用文中に抗ヒスタミン剤の名前が載っていますが、前述の市販薬と比較した場合、全く同じではないことがわかります。

また、Q&Aの文中に、これらの薬の名があったから、じゃあこれらは安全ね…と安易に決めてはいけません。

市販品で服用可能なものがあったとしても、安全かどうかについては、医師でなければ判断がつかないのです。

ですから酔い止め薬が必要だと感じたら、担当の産婦人科医師に相談する、または、市販の酔い止めの名前、成分をメモして産婦人科の健診時か、電話で問い合わせましょう。

できれば産婦人科で処方薬を出してもらうようにするとなお安心ですね。

乗り物酔い、薬なしの対処法

薬を使用することに抵抗があるという妊婦さんもいます。

しかし、乗り物酔いは耐え難いもの、できれば避けたいですよね。そこで乗り物酔いを薬なしで対処する方法を紹介していきます。

まず、乗り物酔いに効く食べ物としては、梅干しやチョコレート、飴などがあります。

梅干しは食べたときに出る唾液が三半規管のバランスを整える効果があり、胸のむかつきを抑えてくれます。チョコレートや飴は血糖値が上昇して脳が覚醒するので効果的です。

食べ物以外の方法では、十分な睡眠を摂り、睡眠不足を避けることや、体を締め付ける衣服を避け、なるべく体にストレスを与えないようにしましょう。

酔い止めが赤ちゃんに与える影響は、自分の判断では決められません。

また、体調の状態などでも影響が出る、出ないの違いは出てくるので、もし他の妊婦さんは酔い止めを飲んでも大丈夫だったという話を聞いても、安易にマネをしないようにしましょう。

まとめ

乗り物酔いや酔い止めに関する基礎知識や、知っておいた方が良い注意事項についてまとめてきましたが、薬を使用する前に使用しなくても回避できる方法を試してみてください。

また、乗り物酔いを起こしてしまったら、無理をせず、できるだけ乗り物から速やかに降りて、外の空気を吸いましょう。

体調の変化も、精神面の変化も多い妊婦さんはストレスが溜まりがちです。

乗り物酔いに過敏になりすぎると逆にストレスになってしまうので、常にリラックスすることを心がけてください。

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