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基本知識

妊娠中の漢方、含有して良いもの、ダメなものまとめ

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妊婦さんに起こる様々な症状を改善するために、妊娠中は薬として漢方が処方されることも多いです。

しかし、一般的に妊娠中は漢方を服用してはいけない、危険だという噂も流れていますよね。一体どちらが正しいのか深層に迫り、また、漢方の種類で妊娠中に含有しても良いものと、ダメなものの紹介をしていきます。

妊婦さんに関わることが多い漢方についての正しい知識を学んでいきましょう。

漢方薬と漢方医学の基礎知識

漢方という名前は、「漢」が中国、「方」が治療法をさしています。つまり、漢方とは中国の医学という意味です。

言葉の通り、漢方は中国で生まれ、中国で伝えられてきた医学法をベースに作られた言葉なのですが、日本で漢方が使われる際は、漢方を日本の風土や日本人の体質に合わせて変化適応させ、発展や進化したものを漢方と呼ぶようになりました。

同じ言葉ですが、国ごとで意味が少し違ってくるのです。

漢方は、体のバランスを診る

漢方で薬を選ぶ際何を重視しているのでしょうか。

気とは熱エネルギーのことです。元気の「気」という意味だと考えるとしっくりきますね。

内臓をしっかり動かしたり、人間が生きるために必要な活力、原動力のようなものが気と呼ばれています。

血液のことです。体中に気を運ぶ働きをします。

血が減ってしまうと、気の巡りも悪くなるので2つは非常に深く関係していると考えてください。血に異常が出ると、気の異常が出て、肩こりや便秘、貧血などが起こります。

水とは主に血液以外の体液のことをさします。

人間の体は3分の2が水で出来ているので、体に潤いを与えるためには必要です。水に異常が出ると、むくみや耳鳴りなどが表れます。

五臓六腑

五臓六腑とは、中身の詰まった心臓や肝臓、脾臓、肺臓、腎臓の5つをまとめた五臓と、中身が空になっている胆、小腸、大腸、胃、膀胱、三焦の6つをまとめた六腑が組み合わさった言葉です。

六腑はエネルギーを集め、五臓はそのエネルギーを貯蔵する働きがあるといわれています。

陰陽虚実

万物は陰と陽から成り立っています。

陰とは冷やす性質を持つもの、陽とは反対に暖めるもの。磁石のS極とN極のような、単独では存在することができない、2つで1つの関係なのです。そのバランスが崩れた時が、不健康であるといえます。どちらかが大切だというわけではありません。

また、虚とは生気が不足していて力のない様子をさした言葉で、実とは腹が張って悶え苦しみ、大小便が通じず、大声でわめくなど、物質過剰の積極的な病態のことを表します。つまり、陰陽虚実の意味とは最も基本的な病証の見方であるといえるのです。

漢方の効き方と体のバランス

漢方薬の効き目の特徴を表す言葉に「体の調子、バランスを整える」という表現があるのですが、これだけを聞いても正直よく分かりませんよね。

基本的に漢方医学の理念は、局所的な疾患があったとしても、生体全体の歪みとして捉えるので、全体的に補正することを第一として成立しています。病気を治す、ということよりも、病気になりやすい体を作り変える、ということをイメージすると分かりやすいかもしれません。

バランスの崩れは人それぞれ異なりますので、漢方医がそのアンバランスを見極め、不足は補い、過剰は出し去る療法が基本です。つまり、漢方では人の体質とその時の体の状態に合わせた薬の処方、これを重要視しています。

漢方薬、副作用はあるのか

漢方薬の多くは、その人の体質や症状に合ったものでないと、十分に効果を発揮することができません。

自分に合った漢方薬を見つけるには、漢方に詳しい医師のもとで選んでもらうことが基本で、自分の体質を良く知ってくれている医師から処方された漢方薬であれば、まず副作用は起こりません。

しかし、局所的症状だけで自己判断で漢方を選んで服用してしまうと、改善が見られなかったり、症状悪化してしまうケースも出てきます。その漢方薬が自分に合っていないという状況が副作用につながるのです。

漢方の基本的な知識や、漢方医学について解説してきましたが、漢方は普通の市販薬や病院から処方される西洋薬とは違うということが判明しました。

直接的な病気の治療目的ではない漢方薬の良い点は、体調を根本から治すことができるということです。体にとって一番良い薬なのかもしれません。

妊娠中の漢方、禁忌は?市販薬は大丈夫?

漢方薬は、本人の症状と体質を想定して生薬を組み合わせます。つまり、同じ症状でも、違う体質の人には違う漢方薬が処方される可能性もあります。

そこで、妊娠中に漢方薬を飲む場合、禁忌である飲み方や成分は無いのかどうか、漢方の市販薬は飲んでも大丈夫なのかどうか解説。また、漢方薬を飲むにあたって気を付けなければならないこともまとめています。

漢方薬では妊産婦に禁忌薬・慎重薬・安胎薬と区別していること

妊婦さんが使う漢方薬には、禁忌薬と慎重薬、安胎薬の3つに分かれています。

まず、禁忌薬は名前の通り使ってはいけないもの、慎重薬は慎重に使うべきとされているもの、安胎薬は母体や胎児の発育に悪影響を及ぼさないと保証されているものです。この3つをきちんと覚えておかなくてはなりません。

含まれる生薬
禁忌薬 麻黄、巴豆、大戟、甘遂、牛黄、莪朮など
慎重薬 乾姜、枳実、紅花、厚朴、牛膝、呉茱萸、五味子、酸棗仁、辛夷、大黄、天南星、桃仁、薄荷、半夏、檳榔子、附子、芒硝、蒲黄、牡丹皮、麻子仁、益母草、薏苡仁麻黄など
安胎薬 人参、黄耆、艾葉、香附子、杜仲、白朮、冬虫夏草、黄芩、秦九、陳皮、蘇葉、木香など

禁忌薬と慎重薬について

漢方は、長い歴史の中で妊婦さんに対しても使用されてきました。もちろん、禁忌薬という妊婦さんが避けるべき生薬を避けて使用されてきたので、漢方薬を安全に飲むためには禁忌薬について詳しく知っておかなくてはいけないのです。

基本的に、禁忌薬はエキス製剤(ツムラなどで販売される顆粒や粉末タイプ)のものには含まれていないので安心してください。また、病院で処方される漢方薬(婦人科用)にも使用されていないです。

しかし、漢方専門薬局などで生薬そのものを使った漢方薬を購入する際は十分な注意が必要。漢方薬剤師に禁忌薬が使用されていないかしっかり確認しましょう。

慎重薬は上記で説明した通り、禁忌ではありませんが、注意が必要な漢方薬です。

一般的に慎重薬としてよく使われている漢方薬といえば、葛根湯と小青竜湯ですが実は妊婦さんにとって危険な成分が入っています。

なんと葛根湯には禁忌薬に含まれる麻黄が入っているのです。実は妊娠中に避けなければいけない「三禁」というものがあって、発汗、下痢、多尿、になる成分のものは使ってはいけない決まりがありますが、麻黄はその三禁のひとつである発汗作用を持っているのです。

漢方を勉強した医師なら処方してくることはまずないですが、危険だということを覚えておきましょう。小青竜湯には、葛根湯と同じ麻黄と、半夏、五味子が含まれています。

また、妊娠初期の体調が不安定な時期は、慎重薬の服用を避けたほうがいい方も。体質は人それぞれなので、改善しようと思って飲んだ漢方薬が逆に体にとって毒となる可能性も考えられるのです。

安胎薬

漢方には、妊娠経過を安定して過ごす安胎薬や、安産薬などがあります。

安胎薬は、主に流産防止が目的とされているのです。それに加えて、胎児を守ったり、妊娠中毒症を防ぐ、母乳の出を良くする、産後のひだちを良くするなどの効果があります。

安産目的の安産薬も、高齢妊娠の方にうれしい効果があります。

妊娠初期の流産や妊娠中毒症には、当帰芍薬散、人参当芍散、また習慣性流産には、当帰芍薬散加芍薬、そして妊娠初期の不育症には、当帰散、さらに低体温による流産には、白朮散、流産止めには、芎帰膠艾湯などが効くとされています。

漢方は、その人に合ったものでなくてはいけません。洋服でいうとオーダーメイドのようなものですね。

自分の体に合った薬で、症状を改善することができる漢方薬。妊娠中に服用する場合には気を付けなければならないことがたくさんありますが、用法・容量を守らなければならないのはどの薬でも同じです。

しっかり、漢方についての知識を学び、妊娠期間中を健やかに過ごすためのものとして活用していきましょう。

漢方薬を使いたいプレママ、プレママ予備軍の皆さんへ

漢方薬を使いたいと考えている妊婦さんや、妊活中の女性の方へ、漢方に関する豆知識や、妊娠中の風邪薬として使用したいときはどうすればいいのか、漢方が妊娠中の体にどう影響するのかなどを説明します。

漢方は奥深く、使い方が難しいと感じている妊婦さんも多いです。そんな妊婦さんたちの、漢方に対する疑問や不安をも解決していきます。

漢方薬は両刃の剣?

漢方は、体質と体のバランス状態で調合し、処方し、そのうえ正しい服用が必要です。

前述したように、体質と今の身体の状態は様々な角度から漢方薬に精通した漢方医か漢方薬剤師による判断が基本になります。

私たち素人が効果効能や適応体質の項目だけを読んで判断できるレベルの物ではないのです。「体質×今の体の状態」を正確に診断しなければならないのが漢方医学、この2つが正しくなければ、いくら漢方を飲んでも効きません。

漢方薬は自然由来の薬だから副作用は心配ないのでは?と勘違いしている方が多いのですが、間違った使い方や服用の際の不注意が原因で効果が出ないこともあります。

また、生薬の中には、一緒に服用すると害になる組み合わせのものや、効果を落とす組み合わせもありますので漢方選びはとても大変なのです。漢方薬は薬にも毒にもなりえる両刃の剣なのです。

妊娠中に風邪、便秘で漢方薬を使いたいときは

妊娠中に風邪を引いてしまったり、便秘になったりすると、薬を飲んで治したいと感じるのが普通ですよね。

漢方薬でも、西洋薬でも、薬の必要を感じたら産科担当医に必ず相談してください。必ず産科医から処方してもらうことと、もしくは許可をもらって漢方薬局で相談調剤してもらうようにしましょう。

自己判断で市販の漢方薬などは利用しないようにしてください。

妊娠に気が付かずに漢方薬を服用して心配なときは

妊娠に気付かず、妊娠超初期や妊娠初期に漢方薬を服用してしまったという妊婦さんもいます。

体に優しいと漢方薬を飲んでしまったのはいいものの、赤ちゃんへの影響が心配だという場合はこのようなサイトを活用するのも良いです。

ツムラのFAQ(https://www.tsumura.co.jp/qa/

引用:妊娠中ですが漢方薬は飲んでも良いですか?より

漢方製剤が妊娠に関して悪影響を及ぼしたという報告は、現在のところありません。ただし、妊娠中の薬の服用にあたっては、お身体の状態などを考慮した判断が必要となります。遠慮をせず、おかかりの医師に相談してください。

また国立成育医療研究センターにも、妊娠と薬について相談に応じてくれているので、不安や疑問があるかたは質問してみてください。(質問の仕方はサイト上の手順に従ってください)

https://www.ncchd.go.jp/kusuri/

まとめ

妊娠中の漢方について詳しく解説してきましたが、漢方薬はとても繊細なものということが分かります。

漢方薬を選ぶのも、服用するのも、簡単なことではないのです。しかし、自分にあった漢方薬を服用すれば何の心配もないので、漢方薬が気になる妊婦さんは一度担当の産婦人科医師に相談してみてください。

市販薬では治すことができない妊娠中の辛い症状も漢方薬ならスッキリ改善されるかもしれませんよ。

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