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基本知識

【種類別】妊娠中の予防接種のリスクまとめ

投稿日:2017年3月30日 更新日:

妊娠中は免疫力が落ち、病気にかかりやすくなります。

そうなると、予防接種で防げる病気はできるだけ受けておきたいものですが、妊娠中はできないという予防接種も少なくありません。

妊娠中に予防接種を受けることで、どのようなリスクがあると考えられるのか、また、どのようなことに注意しておくべきか、解説します。

これから妊娠を考えている方、女性だけでなく男性も、ぜひご一読ください!

予防接種

予防接種と一口に言っても、定期接種と任意接種の二つに分かれています。

お子さんがいるお友達などから耳にしたことがあるかもしれませんが、具体的に何がどう違うのかご存じの方は少ないかと思いますので、こちらでまず解説していきます。

予防接種の定期接種と任意接種ってどう違うの?

定期接種

定期接種とは、国・地方自治体が乳幼児に接種を強く勧める予防接種を指します。接種を受ける場合は、ほとんどの地域で無料か、有料ででも少ない自己負担で受けることが可能です。

風疹の予防接種については、昭和54年(1979年)4月1日以前に生まれた男性は、これまでに一度も医療機関や学校などで風疹の予防接種を受ける機会がありませんでした。

また、昭和54年4月2日~昭和62年(1987年)10月1日生まれの男性・女性は、中学生の時に医療機関で個別に接種を受けることになっていましたが、接種率は低かったとされています。

昭和62年10月1日~平成2年(1990年)4月1日生まれの男性・女性は、1歳~7歳6ヶ月未満で風疹の予防接種を受けるよう、予防接種法が改正されました。しかし、個別接種のため接種率は高くなく、また1回のみの接種でした。

風疹の抗体は年数の経過とともに減少することがありますし、1回の接種だけでは十分に抗体が作られないこともあります。

実際に、「1回予防接種は受けていたけれど風疹にかかった」という方もいらっしゃいます。

1回だけで抗体がしっかり作られれば良いですが、予防率を上げるためには、2回接種を受けた方が確実だと言えるでしょう。現に平成18年(2006年)度からは、風疹・麻疹ともに2回接種制度が導入されており、原則として1歳の時・小学校入学前1年の間に定期予防接種が行われています。

接種率が低かったとされる昭和54年4月2日~平成2年4月1日生まれの世代の方の中には、これから妊娠・出産される方も多くいらっしゃるかと思います。

該当する方は、たとえ摂取していたとしても、一度風疹抗体の有無を確認してみることをおススメします。

任意接種

任意接種とは、摂取するかどうかを本人(乳幼児である場合はその保護者)が決めることができる予防接種を指します。

任意だからと言っても、かかる確率が低いとか、特に予防接種を受けなくてもリスクはない、というわけではありません。

定期接種の接種率は90%以上であるのに対し、正確な数字は不明ですが、任意接種の場合は20~40%だとも言われています。

予防接種可能なワクチンの種類

次に、ワクチンの種類についてご説明しましょう。

生ワクチンと不活化ワクチンの違いって?

生ワクチンとは、毒性を弱めた細菌やウイルスを使用したものです。接種後、細菌やウイルスが体内で増殖して免疫を高めてくれるため、不活化ワクチンと比較すると獲得免疫力が強く、免疫持続期間が長いとされています。十分な免疫ができるまでは約1ヶ月かかります。

一方、不活化ワクチンとは、殺して毒性をなくした細菌やウイルスから、必要な成分を取り出して使用したものです。

生きた細菌やウイルスを使用する生ワクチンと異なり、不活化ワクチンは接種後に細菌やウイルスが体内で増殖しないため、複数回接種する必要があります。

ワクチンの種類

種類 ワクチン名
生ワクチン 不活化ワクチン

BCG B型肝炎ウイルスワクチン
経口ポリオワクチン Hibワクチン(インフルエンザ桿菌b型ワクチン)
(*)麻疹ワクチン 百日咳ワクチン
(*)風疹ワクチン 三種混合(DPT)ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風混合ワクチン)
(*)麻疹・風疹混合ワクチン 二種混合(DT)ワクチン(ジフテリア・破傷風混合ワクチン)
日本脳炎ワクチン
インフルエンザウイルスワクチン

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン 狂犬病ワクチン
水痘ワクチン A型肝炎ウイルスワクチン
黄熱ワクチン 23価肺炎球菌莢膜多糖体ワクチン

(*)…年代によって接種していないことがある予防接種

妊娠中の予防接種、リスクは何?

冒頭にも記述した通り、妊娠中は接種できない予防接種もあります。どんな予防接種でも受けられないのでしょうか。

また、万が一妊娠中は避けるべきとされる予防接種を受けてしまった場合、どんなリスクが考えられるのでしょうか。

妊婦さんへの予防接種って大丈夫なの?

妊婦さんは、原則生ワクチンの接種は禁忌となっていますが、不活化ワクチンは接種可能です。なお、出産が終われば、授乳中である・ないに関わらず生ワクチン・不活化ワクチンいずれも接種可能となります。

妊娠中の感染症と予防接種、赤ちゃんへの影響は?

予防接種の種類別にリスクをしっかりと抑えていきましょう。

風疹に感染/予防接種のリスク

妊娠中に風疹にかかると、先天性風疹症候群になる可能性があります。

これは、お腹の赤ちゃんに先天性心疾患や白内障などの視覚障害、聴覚障害、心身の発達の遅れなどが見られるものです。特に妊娠12週未満で感染すると、そのリスクは高く、80~90%の確率で赤ちゃんにも感染し、先天性風疹症候群を発症するとされています。

妊娠18週以降になると、赤ちゃんに感染する確率は40%にまで減少し、先天性風疹症候群が発症するリスクもほとんどなくなります。

風疹の予防接種から2ヶ月は妊娠を避けるのが望ましいと言われますが、万一2ヶ月以内に妊娠したとしても、多くの場合は妊娠を中断することにはなりません(医師によって見解は異なります)。しかし、「赤ちゃん大丈夫かな」と心配しながら妊娠期間を過ごすのも辛いかと思います。

なるべく妊娠を希望する前、早い時期に予防接種を受けておけたら良いですね。

はしかに感染/予防接種のリスク

はしかは、子どもが感染するより大人が感染する方が合併症を併発して重症化しやすいとされている病気です。特に妊娠中の方は、赤ちゃんに奇形が出るといったリスクは低いとされているものの、早産や流産のリスクが高くなります。

はしかのワクチンは生ワクチンであるため、妊娠中に受けると赤ちゃんに影響が出る可能性もないとは言えません。

こちらも不注意に受けてしまった場合を除いて、気を付けなければなりません。

インフルエンザに感染/予防接種

インフルエンザワクチンの接種は、妊娠全期間を通してお母さんにも赤ちゃんにも影響は低いとされています。

妊婦さんがインフルエンザに感染した場合、心肺機能が悪化して最悪入院となるリスク(*)もあるため、そのことを考えても予防接種を受けておいた方が良いと言えるでしょう。

(*)出産後と比較すると、妊娠14~20週で1.4倍、妊娠27~31週で2.6倍、妊娠37~42週で4.7倍リスクが高まるとされています。

プレママ予備軍、プレママ&プレパパの予防接種心得

ここまでは主に妊娠中の方を対象とした項目でしたが、これからお父さん・お母さんになりたいと思っている方にも、注意していただきたいことがあります。

予防接種も妊活の一つと捉えると良いかもしれません。では、解説していきます。

これから妊娠を考えている方必見!予防接種はここに留意

まず、風疹の予防接種を受けているかどうか(または風疹にかかったことがあるか)を確認しましょう。

わからない場合はご両親に聞くか、ご両親も忘れてしまっている場合には、血液検査で風疹の抗体があるかどうかを調べることは可能ですので、検討しましょう。

日本では妊娠8週目に風疹の抗体の有無を調べる検査を行っていますが、妊娠してからでは遅いですからね。

風疹の抗体がないとわかった場合には、予防接種を受けることをおススメします。しかし、接種後2ヶ月は妊娠を避けた方が良いとされるため(生ワクチンが赤ちゃんに移行し、影響を与える可能性がある)、妊活を始める前に抗体の有無の確認、抗体がなければ予防接種を済ませておくことが理想的です。

なお、予防接種の項目でも少し触れましたが、風疹の予防接種を1回受けても約5%の人には免疫がつかないことがあったり、年数が経つにつれ抗体が減ってくることもあります。この点もぜひ頭に入れておいてくださいね。

プレパパ、予防接種はすべて受けていますか?

男性は妊娠することがありませんから、「男だから別に予防接種受けなくてもいいでしょ」なんて、考えてしまうかもしれませんが、それは間違いです。

お父さんがどこかで風疹に感染して、風疹抗体を持っていないお母さんにうつしてしまうことも十分に考えられるからです。妊婦さんだけが風疹を防ごうと頑張っていてもダメなのです。

妊娠・出産は夫婦で経験していくもの…そういった点でも、夫婦で協力していかなければなりませんね。

妊娠に気づかず風疹の予防接種を受けたプレママへ

先ほども少し触れた通り、妊娠中に風疹の予防接種を受けた場合でも、妊娠を中断することにはほとんどなりませんが、医師によって見解が異なるため、中絶を勧められる場合もあるかもしれません。しかし、妊娠はいつ起こるかわかりませんし、特に妊娠を意識していなかった方であれば、妊娠中に風疹の予防接種を受けてしまった!という事態も十分に考えられます。

確かに理論上、赤ちゃんが影響を受けるリスクはありますが、100%のリスクではないということが、アメリカの研究論文でも発表されています。

日本でも、妊娠中気づかずに風疹の予防接種を受け、生まれた赤ちゃんが先天性風疹症候群だった、という例はまだ出ていないとのこと。

出典文献:

Child research net(子どもは未来である) 風疹の予防接種後に妊娠が分かったら・・・? http://www.blog.crn.or.jp/lab/07/09.html

CDC(centers for Disease Control and Prevention) https://www.cdc.gov/vaccines/pubs/pinkbook/rubella.html#women

まとめ

お産をテーマにした最近のテレビドラマで、風疹予防接種について取り上げていたこともありましたが、「妊娠・出産はまだまだ先」、「男だし関係ない」などと考えている人はまだまだ少なくありません。しかし、ここでも記述した通り、妊娠中の病気や感染症には様々なリスクもあります。

お母さんだけでなく、赤ちゃんのことを守る意味でも、しっかり考えて接種が必要であればあらかじめ接種を受けておくことをおススメします。

 

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