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基本知識

時期別。妊娠中の眩暈の危険度。対策は?

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妊娠中に起こりやすいといわれる眩暈(めまい)、実際に妊娠してから眩暈が起こるようになった妊婦さんは全体の5割以上もいるといわれています。

妊娠中の眩暈は、何が原因で起こるのか、病気の心配はあるのかどうか詳しく解説。

時期別に変化する眩暈の種類や眩暈改善策や対処法なども紹介していきます。

妊娠中の眩暈、何が原因?

妊娠中頻繁に出る眩暈は多くの妊婦さんを悩ませているのです。そこで、妊婦さんの体の状態から考えられる眩暈を引き起こす3つの要因について解説していきます。

妊娠中の眩暈は一体何が原因で起きているのでしょうか。

妊娠で体のシステムが変わる

妊娠すると体のシステムが、赤ちゃんを育てられる体へと変化していきます。例えば、女性ホルモン変化の影響で脳に十分な血液が供給されなくなってしまうことがあげられます。

なぜ十分な血液が脳へ送られないのかというと、眩暈を起こす理由のひとつとして、妊娠してからの血液の増量が関係しています。

血液が増えていると聞くと、むしろ体に良さそうなイメージを与えますが、妊娠中の血液増加は、血液の成分が薄まった状態になっているのです。単純に血液が増えるなら、赤血球も増えるのですが、妊娠中は赤血球が増えず血漿が増加してしまいます。そのため酸素や栄養が十分に脳へ送られなくなります。

他にも、自律神経の変調で体調が悪くなってしまうことや、子宮の増大で動きにくくなり、結果的に運動不足や栄養不足になることも眩暈の要因になるのです。

妊娠時期によっては低血糖を起こしやすくなる

つわりが起こる妊娠初期は低血糖になりやすいです。お腹の中の赤ちゃんに糖分が取られてしまい、妊婦さん自身の糖分が少なくなってしまいます。

低血糖になると、眩暈はもちろん、頭痛や疲労感などが主な症状として表れ、食欲減退まで引き起こすのです。体重管理は大切ですが、過度なダイエットや食事制限を行ってしまうと、糖分が足りず、眩暈を引き起こす低血糖になってしまうかもしれませんので注意が必要といえます。

妊娠中は鉄分が不足しがち

妊娠中は、鉄分の不足による鉄欠乏性貧血を起こしやすいです。妊娠すると血液は増えますが、血液の成分が同様の比重で増えるわけではないと前述しました。

赤血球はあまり増えませんが、赤血球の中にあるヘモグロビンが酸素運ぶ大切な役割をしていて、鉄分がこのヘモグロビンを形作ると同時に、赤血球を作るのにも必要な成分です。

妊娠中は赤ちゃんを成長させるため、優先的に血液を送り赤ちゃんはしっかりそれを吸収します。それゆえママの身体は必要なものが足りなくなってしまいます。

妊娠初期は、妊婦さんの体にも予備の鉄分があるので安心なのですが、妊娠中期に差し掛かるとより多くの鉄分が必要になりますが、鉄分は体の中で合成されないため、鉄分の補給が追い付かなくなってしまいます。

妊娠後期になると、赤ちゃんが血液を自分で作り始めるので鉄分不足は少し治まりますよ。

眩暈を引き起こす要因について解説してきましたが、体のシステムが変わることと栄養不足が主な要因と考えられますね。

妊娠すると、体の不調もあり、なかなか規則正しい生活や十分な栄養、睡眠を摂りにくくなってしまいます。また、妊娠時期ごとで起こりやすい眩暈の種類もあるのです。要因について学んだところで、眩暈の種類についても知っていきましょう。

妊娠時期別でも眩暈の種類は異なる

眩暈の種類もいくつかあり、妊娠時期別でも眩暈の種類が異なります。

妊娠時期ごとに頻出しやすい眩暈の種類を知っておくと、実際に眩暈が起こったとき参考になり、スムーズに対応できるのです。

妊娠初期の眩暈は…

妊娠初期の眩暈は妊娠初期症状として表れることが多いです。妊娠初期の症状は、眩暈以外に頭痛や腹痛、腰痛、微熱、眠気などが挙げられます。

つわりの期間は妊娠5~6週目頃から始まり、妊娠12~16週目頃まで続くのが一般的。

妊娠初期は上記で説明した鉄欠乏性貧血こと貧血が起こりやすくなっています。そのため、妊娠初期は妊娠初期症状や貧血と伴って眩暈が出るケースが多いのです。

妊娠中期と妊娠後期の眩暈は…

妊娠中期、妊娠後期の眩暈は、体調の変化やお腹がどんどん大きくなることが要因になってて、貧血はもちろん、起立性脳貧血、仰臥位低血圧症候群といった症状、病気にかかる可能性があります。中には、臨月が近づくにつれ、症状が顕著に出現するものもあります。

妊娠初期と妊娠中期、妊娠後期に現れる眩暈の種類は同じものだと考えないようにしましょう。妊娠中の眩暈だからといって、病名を自己判断で決めつけたり、市販薬を勝手に服用しないようにしてください。

妊娠中の眩暈、貧血と脳貧血…そしてこんな病気に注意!

上記で上げた、妊娠中の眩暈に深く関わっている貧血と起立性脳貧血(仰臥位低血圧症候群)の解説をしていきます。また、眩暈が起こる病気の中で、特に妊娠中に気を付けるべき病気も紹介。

眩暈が起こる病気は貧血だけではないので、様々な病気の可能性があるということをしっかり学んでいきましょう。

妊婦がなりやすい鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血とは、動悸、息切れ、疲労感、倦怠感、胸の痛み、眩暈などが主な症状として表れます。欠乏が進行すると、口角炎や舌炎、嚥下障害などを引き起こすことも。

なぜ、鉄欠乏性貧血が起こるのかというと、鉄の供給量と需要量、喪失量のバランスが悪くなってしまうことで生じます。一般的に、食事の中で鉄の摂取量が不足し、消化管からの鉄吸収障害で供給量が不足した場合や、成長期、妊娠に伴って鉄の需要量が増えてしまうことが原因です。

貧血とは違う脳貧血

脳貧血とは、ふらつき、浮遊感、眩暈、錯乱、立ちくらみ、手のしびれ、頭痛などが主な症状です。進行したり、症状が重い場合だと、意識障害やけいれんを起こすこともあります。

脳貧血は貧血とは違い、鉄不足で起こるものではありません。脳貧血は、急に立ち上がったり、起き上がったりすることで血液が急に下がり、循環していた血液の量が十分に脳に流れていかず、脳が酸欠状態になってしまい、立ちくらみや眩暈を引き起こす病気なのです。

他に、脱水や血管拡張薬の使用などでも脳貧血が起こります。

また、脳貧血に似た病気で、特に妊娠中に起こりやすい仰臥位低血圧症候群という病気も存在しているのです。

妊娠後期に症状が表れやすく、増大したお腹の赤ちゃんと羊水のために子宮はかなりの重量になっています。その状態で、仰臥位(天井を向いたまま寝ること)になると急激な血圧低下を引き起こすことがあるのです。

心臓を出発した血液は体中を巡り、静脈を通って、また心臓に帰ってきます。このとき、体の中では背骨の前右側を走行しているのですが、仰臥位で寝てしまうことによって増大した子宮が下大静脈を圧迫してしまうのです。

仰臥位低血圧症候群を発症すると、意識障害や気絶などを起こす可能性もあり、赤ちゃんの心拍数も低下します。この状態が続くと母子ともに低酸素状態となってしまいます。

お腹が大きくなってきたらこのような寝方にも注意が必要になりますね。

病気を疑う必要もアリ

妊婦健診で、貧血と指摘されなかったのに眩暈が起こる方もいますよね。実は貧血以外にも眩暈が起こる病気があるのです。

まず、眩暈には3種類あり、回転性の眩暈と浮動性、動揺性の眩暈、立ちくらみを伴う眩暈に分かれます。

回転性の眩暈は、天井がグルグルと回るような感覚に陥る眩暈で、吐き気や嘔吐を伴い、女性に多いメニエール病や、内耳炎を発症している可能性が高いです。

浮動性や、動揺性の眩暈は長時間続く眩暈で、ストレス性のものと、脳腫瘍や脳梗塞が原因となっていることもあります。

浮動性、動揺性眩暈の症状以外に激しい頭痛や顔のしびれや麻痺などの症状が表れるようなら脳の疾患を疑った方が良いです。

立ちくらみを伴う眩暈は、自律神経障害や不整脈、心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気を持っている方に多いです。動機や息切れ、しびれを感じたら危険です。

眩暈という症状から考えられる病気は、貧血以外にもたくさんあります。中には、大きな病気にかかっている可能性もありますので、たかが眩暈と捉えず、慎重に眩暈に向き合っていきましょう。

眩暈の症状が起きたときに注意する点は、眩暈以外の気になる症状があるかどうかや、眩暈がひどい、または長く続く場合ですので、このようなときは早急に産婦人科の担当医へ相談をしましょう。

眩暈に悩まされているプレママへの「めまい対策」

つらい眩暈に悩まされているプレママのために、「めまい対策」を紹介していきます。

少しでも眩暈を軽減する方法があれば嬉しいですよね。また、眩暈に関する知識や、眩暈と付き合っていく方法も知っておきたいところ。

妊娠中はどうしても体調が悪くなったり、様々な諸症状が表れるものです。あまり神経質に考えすぎず、冷静に対処していきましょう。

貧血や脳貧血の自己判断は危険!

貧血や脳貧血の症状が表れていても、自己判断で決めつけてしまうのは危険です。似たような症状の病気も、数多く存在しています。

眩暈が起こって、安静にしていれば問題ないだろうと眩暈を放置してしまうのは良くありません。また、市販の鉄剤や鉄剤サプリを自己判断で服用しないようにしましょう。

かならず、医師に相談して指示を受けることが大切です。

健診で貧血と言われたら

妊婦健診で鉄欠乏性貧血、一般に言われる「貧血」、と診断されたら、自分でできる対策方法を実践しましょう。

まず、基本対策は食事です。貧血を予防するためには、栄養バランスの良い食生活を心がけなくてはなりません。鉄分を多く含むレバーやカツオ、ドライフルーツなどを摂取するようにしてください。

鉄分は、タンパク質やビタミンCとともに摂取すると吸収率があがるので、その点も踏まえてオリジナルレシピを考えるのもいいかもしれません。

食事以外にできることは、体を温めて血行を改善し、血液の流れを良くすることも貧血対策になります。体が冷えないように、夏でも薄手の羽織を持ち歩き、冬ならマフラーや手袋を忘れないように身に着けることが効果的です。

また、貧血は衣服による締め付けも良くありません。ワンサイズ大きめの洋服を選んだり、ゴム素材のものを選んだりしてみてください。

立ち上がるときや仰向けの時に眩暈やふらつきなどが出るなら

まず動作のひとつひとつを落ち着いてゆったり行うように心がけましょう。急に走ったり、急に立ち上がったりすると、血圧が下がり、ふらつきや眩暈が出てしまいます。

時間に余裕を持って行動すれば、焦ることもありませんよね。仰向けの状態から起き上がるときなどに症状が出る場合は、仰向けに寝るのをやめて、横になって寝ましょう。お腹を楽にしてあげることが重要です。

眩暈やふらつきの症状が出るときは、無理に行動するのではなく、椅子に座って休んだり、立ち止まったりして休憩してください。

まとめ

眩暈の症状や引き起こす原因、対策について紹介してきましたが、妊婦さんは特に眩暈という症状に陥りやすく、危険度が高いということが分かりました。

妊娠時期別でも、眩暈は種類が違ったり、他の病気の可能性もあったりと、眩暈に対する対処はとても難しく大変なものだということも分かりました。

妊娠中の眩暈は転倒の可能性も高くなりますし、事故の危険性も高まります。妊娠中の眩暈を放置しておくと、母子ともにとても危険だということをきちんと自覚し、産婦人科の担当医に相談して早めの「めまい対策」をしていきましょう。

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