妊娠週別に「症状」「よくある悩み」「心の持ち方」を解説した妊婦さん専用サイトです。

【プレママちぇっく!】妊娠週で分かる、悩みや症状、心構え

基本知識

断乳できない、しない赤ちゃんのケア方法

投稿日:2017年3月24日 更新日:

母乳育児の最大の難関と言えるのが『断乳』ではないでしょうか。

最近では卒乳という考えも広がり、断乳に対してマイナスのイメージを持つママも少なくありません。その一方で、子供の精神的な成長を促すメリットもあるとの考え方もあります。

今回は断乳を決めた理由や挫折してしまう原因、一般的な断乳方法、そしてその必要性についてご紹介します。

「断乳と卒乳」、その違いと選ぶ理由

母乳育児をしているといつかはやってくるのがおっぱいの卒業です。うれしいような、ちょっぴり寂しいような、子供の成長を感じる瞬間でもありますよね。

おっぱいをやめることを「断乳」や「卒乳」と言いますが、言葉の違いには意味があるのでしょうか?

「断乳」と「卒乳」の違いとは?

おっぱいをあげるのをやめることを「断乳」「卒乳」と言いますが、この2つの言葉の意味に違いはあるのでしょうか?

調べてみると、「断乳」とは日にちを決めてその日からおっぱいをあげるのを止めることを言い、「卒乳」は授乳回数を少しずつ減らしていって子供のほうからおっぱいを飲まなくなることを表します。

断乳と聞くと「赤ちゃんがかわいそう…」なんて思ってしまうかもしれませんが、ママの体力や精神的な負担が大きい時、体調を崩した時などは卒乳を待つのは難しいと言えるでしょう。

また、職場復帰や下の子の妊娠など、さまざまな理由でおっぱいをあげられない場合もあります。

断乳を選ぶ理由はさまざま

やむを得ず断乳を選択するママもたくさんいるはず。その理由は本当にさまざまです。

仕事のために

育児休業は基本的に子供が1歳になる前日まで取得できるので、そのタイミングで断乳を決めるママも多いようです。

育休の制度がない職場だと、産後3か月から仕事復帰を余儀なくされるママもいますし、経済的な理由から産後6か月で仕事に戻るママもいますよ。

おっぱいのトラブルが原因で…

  1. 溜まり乳によるトラブル
    「溜まり乳」とは、常に母乳が作られていて、乳房に母乳が溜められていくおっぱいのことをいいます。
    母乳は脂肪分や糖質を多く含んだ状態だと質が落ちると言われていて、溜まり乳の場合は授乳回数を減らすと質の悪い母乳が根底にどんどん溜まり、乳腺炎や白斑などのトラブルを引き起こす可能性が高くなります。このことから卒乳向きではないと言えるでしょう。
  2. 乳腺炎に悩まされて…
    乳腺炎とは、母乳の通り道である乳腺が詰まって炎症を起こすことを言います。38度以上の高熱が出たり、乳房の腫れや赤み、痛みなどが発生します。
    母乳をあげる喜びを感じながらも、乳腺炎を何度も繰り返すと、身体的・精神的な辛さから断乳を選択する場合もあります。

新たな妊娠や医師からの薦め、1歳の節目を考えて…

次の子を妊娠したときに母乳を与えているとオキシトシンというホルモンが分泌され、これは母乳の分泌を促すホルモンですが、同時に子宮の収縮を促す作用があると一般的に医師から説明があります。

そのため、新たな命を守るため断乳を決断するママも少なくありません。また、1歳近くになると医師や看護師から断乳を勧められることもあるようです。ほかにも、1歳を節目に断乳を考えるママも多いと言えるでしょう。

近年ではWHO(世界保健機構)が卒乳を勧めていて、その流れが多くのママに受け入れられるようになりました。

ママの入院

疾患や怪我などによるママの入院のために断乳をせざるを得ない場合もあります。とくに自宅から遠い病院に入院する場合には授乳を続けるのは難しいと言えるでしょう。

病院によっては赤ちゃん同伴でもOKを出してくれるところもありますが、薬の服用があるときは「授乳は控えてください」と言われることのほうが多いようです。

断乳の理由としていくつかご紹介しましたが、その他にも「母乳の出が悪くなったから」「歯が生えてきて授乳のたびに噛まれて血が出るため」「離乳食が順調に進んだから」などの意見もありました。

断乳がうまくできない、それはどうしてなのか

断乳に臨んだけれど、うまくいかずに途中でやめてしまったというママはたくさんいます。それだけ、断乳という作業はとても大変なことです。

では、どうしてうまくいかなかったのか、その理由に迫ってみました。

ママの気持ちが定まっていない

断乳を決意したとき、その理由によってうまくいくかどうかが左右されることがあります。

薬の服用や入院のためなど、どうしても断乳せざるを得ない状況の場合だと、大変な時期もなんとか乗り越えられるようです。

もし「まわりが1歳になったらおっぱいは終わりだと言っていたから…」「まわりがそうしているから…」という理由で断乳を始めると、おっぱいを欲しがって泣く子供を見てついつい授乳してしまう可能性が高くなります。断乳を始める前にママの心の準備ができているかがとても大切な要素になるようです。

もしおっぱいがたくさん出て、離乳食も順調に進みつつ母乳をあげている、時間にも余裕があるという場合には無理に断乳を進めず、WHOやユニセフが提唱する卒乳を考えてみても良いかもしれません。

こうした機関が勧めているのは「無理に断乳をする必要はない」「子供が欲しがれば2歳以上であってもほしがるだけ母乳を与えて良い」という母乳育児です。

また、母乳を与えているときに分泌されるオキシトシンは幸福ホルモンとも呼ばれていて、幸せな気持ちで安心感に満たされたり、親近感が増すと言った効能があると言われています。

次の子妊娠=断乳とは限らない?

授乳期間中に妊娠をすると断乳するほうが良いと言われているママさんは多いのではないでしょうか?医師からもそのように説明された方も多いでしょう。

実はこの考えは病院によって違いがあるようです。授乳時に分泌されるオキシトンは子宮収縮を促し、場合によっては流産を引き起こす可能性もあると言われています。

一方で、妊娠7~8か月頃まではホルモンの影響で流産するほどの子宮収縮は起きないとする医師もいます。ですが、早産の経験のある人や切迫早産と診断された、出血や子宮収縮の痛みなど流・早産の兆候がある、子宮頸管弛緩症などの人は、妊娠中の授乳は避けたほうが良いとのことでした。

断乳スケジュールを立てよう

断乳することを決めて気持ちの整理も付いたら、断乳のスケジュールを立てましょう。スケジュールは母乳の量や授乳スタイルによっても進め方が違います。

ここでは一般的な断乳スケジュールをご紹介しますね。

まずは助産師外来などに相談

断乳を決めたらまずは助産師外来や病院の母乳外来などに相談してみましょう。断乳のときにおっぱいケアを怠ると乳腺炎になる可能性があり、次回に赤ちゃんを授かって初乳をあげるときにも影響が出ると言われています。

おっぱいをケアする方法をきちんと聞いておきましょう。また、スケジュールを立てるときの方法や注意点などを確認し、何か不安があれば事前に相談しておきましょう。

具体的な断乳スケジュールの例

ここでは断乳のスケジュールを一例としてご紹介しましょう。参考にしてみてくださいね。

赤ちゃんのスケジュール

まずは断乳を始める1か月前から、それが難しいなら遅くとも2週間前からスケジュールを開始してください。断乳当日は朝にしっかりと母乳を飲んでもらいましょう。

言い聞かせの際には「もうおっぱいとはバイバイだよ」「いつまで飲むの?」など、子供の気持ちを否定するような言い方は避けてくださいね。

良いところは褒めてあげたり、抱っこや一緒に遊ぶなどのスキンシップを大切にして少しでも不安を和らげてあげてください。

水分補給は麦茶や白湯を与え、日常生活ではお父さんやおばあちゃんと一緒に外出したり寝るなど、ママと二人だけの世界から視野を広げてあげましょう。そしておっぱいを止めてもママはいなくならないことや、変わらず大好きで大切な存在であることをちゃんと伝えることも忘れずに。

ママのスケジュール

断乳を始めるにあたり、まずは心の準備を整えましょう。スムーズに断乳が成功する人もいますが、断乳は多少なりともママにも子供にも負担になります。

赤ちゃんへの言い聞かせの期間中は、小さくて理解できない、と思わずにきちんとなんども説明します。

断乳当日から3日目くらいまでは授乳をストップすることになりますが、おっぱいを欲しがって泣く子供もたくさんいます。その場合にはお水やお茶をマグで飲ませたり、抱っこをする、外に連れ出して気分転換をさせるなどして対応しましょう。泣き叫ぶわが子を見て気持ちがグラついてしまうかもしれませんが、そこはぐっと我慢しましょう。

断乳後のおっぱいケアはとても大切ですので、自己流ではなく、専門家に相談をしたり、専門家の元に行って処置をしてもらってください。

これまで母乳育児のために食べたいものも我慢していたというママにとっては、食に対して開放的になりがちです。でも、乳腺の詰まりを予防するためにも、高カロリーな食事や脂肪分を多く含む食べ物は避けたほうが無難でしょう。

断乳後もしばらくの間は野菜中心の和食メニューの食事を心掛けることをおすすめします。また、自分でケアをした場合に母乳が絞り切れておらず、古い母乳が残ってしこりができることがあります。

できれば専門家に対処してもらったほうが良いようです。

断乳ができない、しない赤ちゃんとママのケア方法

断乳にチャレンジしたけれど途中でやめてしまったり、なかには断乳を望んでいないママもいるでしょう。

断乳を決めるときの気持ちや失敗したときの対処法、断乳を行う精神的なメリットをご紹介します。

断乳に迷いはありませんか?

断乳を決めるきっかけにはいろいろあますが、授乳が可能な状態・環境であっても断乳を決意した人の場合には、ママの気持ちが追い付いていないこともあります。

とくに周りが断乳を勧めてくる状況では、抵抗を感じるママも少なくありません。

断乳を決めるタイミングで一度立ち止まり、自分自身はどう思っているのか、授乳をやめても良いと思っているのかを考えてみましょう。気持ちが決まらないなら助産師さんなどのスペシャリストに相談するのもおすすめですよ。

断乳に失敗…どうすれば良い?

おっぱいを欲しがって泣く子供を見ていて辛くなり、授乳してしまうママも多いはず。ママ自身もおっぱいの張りの辛さに耐えられず…ということもあるでしょう。

ただ、そこで授乳を再開してしまうとおっぱいに対する愛着がさらに強くなり、断乳がもっと難しくなると言われています。もし授乳を再開した場合には、次の断乳は2~3か月くらい期間を空けましょう。

その間の授乳は回数・時間ともに少しずつ減らしていくと母乳が作られる量も自然と少なくなるのでママの負担も軽くなりますよ。

断乳は親子初の共同作業!

断乳に対して「子供がかわいそう…」「無理やりおっぱいを取り上げなくても…」と思ってしまうママもいるかもしれませんね。でも、断乳は子供に『我慢』を教える良いきっかけになると言われています。

ある桶谷式の助産師さんは『断乳は子供が初めて我慢することを身をもって体験する機会』であることや『将来「我慢ができる子」になる』ことを話していました。

ママはそれを応援するつもりで、断乳という大変な儀式を二人で一緒に頑張って乗り越えましょう。そのあとにはきっと子供の成長を感じることができますよ。

まとめ

断乳を意識しだしたら、まずは自分自身に「授乳をやめたいと思っているのか」を問いかけましょう。ママの気持ちが定まって断乳を決めたら次はスケジュールを考えます。

助産師さんなどのプロに相談すると良いでしょう。断乳の日にちを決めていきなり始めるのはNG。子供に1か月ほど前から言い聞かせをし、遅くとも2週間前から毎日1回は話をしましょう。

断乳は子供が我慢を覚える機会になります。初めての親子共同作業なので頑張って乗り越えましょう。

 

-基本知識

Copyright© 【プレママちぇっく!】妊娠週で分かる、悩みや症状、心構え , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.