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基本知識

妊娠してから毛細血管が目に付く。これってやばい?

投稿日:2017年1月20日 更新日:

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妊娠してから、今まで気にならなかった毛細血管が目に付くようになって心配、という妊婦さんもいると思います。急に毛細血管が浮き出るようになってしまったら、何かの病気にかかってしまったのではないかと不安になりますよね。

毛細血管が目立つ原因には、ある重大な病気が潜んでいる可能性もありますので、かかっている可能性がある病気について詳しく学んでいきましょう。

妊娠してから毛細血管が目立つ…これって病気?

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妊娠してから毛細血管が目立つようになる原因には、妊娠による血液量の増量があります。妊娠中の血液量は、通常時の約1.5倍になり、増加量は約1300cc以上にもなります。このため、毛細血管が浮き出て見えるようになることが多く、それに関しては全く問題ないのですが、中には病気が潜んでいることも・・・

そこで、毛細血管が目立つようになる病気の一般的な例3つをご紹介していきます。

毛細血管拡張症

毛細血管拡張症は、基本的に痛みを伴いません。

どのような症状?

毛細血管拡張症になると、毛細血管が目立ったり、顔が赤くなったりします。顔や鼻が赤くなってしまうのは自分の体質のせいだと思っている方が多いのですが、実際は毛細血管拡張症にかかっている可能性が非常に高いです。

原因/要因は?

毛細血管がなんらかの原因で、拡張したままになり、血液量が増加した状態になってしまうことで、血液の流れが滞り、毛細血管が浮き出たような状態になってしまうのです。交感神経が緊張したままになることも原因とされています。

また、毛細血管拡張症は、温度差のある移動で起こったり、アルコールや香辛料などの刺激物の摂取によって起こったりと、病気になる原因は様々です。

どの部分に現れやすい?

主に毛細血管が集中している両頬や鼻周り。腹部、腕、太ももなどに現れます。

毛細血管拡張性肉芽腫

毛細血管拡張肉芽腫は、赤紫色や赤色の腫瘍です。

どのような症状?

良性の腫瘍なので、痛みや体に害を及ぼす危険性は低いですが、軽い刺激によって膜が破れたり、多量出血を引き起こすことがあります。

子どもや若年層・妊婦さんによく見られ、高齢者ではほぼ発症しません。小さなしこりのようなものが突然生じ、2週間~数週間かけて増大し、大きさが一定になります。大きさは約5mm~15mmくらいです。表面がかさぶたになるもの、膿んだりするもの、などがあります。

原因/要因は?

主に小さな傷口などからの細菌感染によって起こるとされています。妊婦さんにも起こりやすいのは、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンによって血管が拡張され、毛細血管拡張肉芽腫になるリスクが高くなるのです。肝機能障害が毛細血管拡張肉芽腫を引き起こすきっかけとなる場合もあります。

どの部分に現れやすい?

大人は手足に多く見られます。子どもは唇や顔に現れることが多いようです。

静脈瘤

どのような症状?

静脈瘤は、基本的に症状が無い場合の方が多いのですが、足がだるかったり、重い、疲れる、腫れる、かゆみ、痛み、などの症状が出ることがあります。静脈瘤に併せて、皮膚の色素沈着が起こったり、発疹、皮膚潰瘍などが起こることも。長く立っていたり、じっとしている時間が長かったときなどに、静脈圧が上がって症状が悪化してしまったりします。

タイプはひとつ?

静脈瘤は4タイプに分けられます。
表在静脈で最も太い本管と呼ばれる血管が拡張した「伏在静脈瘤」、その枝となる血管が拡張したのが「側枝静脈瘤」、それより表面に近い部分で、約3mm程度の小静脈が拡張した「網目状静脈瘤」、そして、最も皮膚の表面に近い部分にできる2mm未満の「クモの巣状静脈瘤」です。

原因/要因は?

足の静脈には、表面を走る表在静脈系と、深部を走る深在静脈系に分類されます。2つの血管の間は、交通枝という静脈で繋がっていて、表在静脈系と交通枝には逆流を防止するための弁が付いているのです。その弁は静脈血が重力に抗して心臓に戻ってくるのを助けています。

主に、静脈瘤は静脈弁の機能不全によって起こるとされていますが、遺伝子要因や肥満、妊娠、立ち仕事といった要素の関連もあると言われているのです。

どの部分に現れやすい?

主に足のふくらはぎ、膝裏側に現れることが多いですが、太ももに現れる方もいます。

 

毛細血管が目立つ原因として考えられる病気を紹介してきましたが、どの病気も血管の拡張や、血管、弁などの機能不全が原因だということが分かります。血管拡張や機能不全を引き起こす原因は様々ですが、紹介した病気は妊婦さんだからこそかかりやすくなってしまう病気のようです。

どうして妊婦さんだと毛細血管の病気にかかりやすくなってしまうのか、その理由を解明していきましょう。

なぜ、妊娠で毛細血管拡張症・毛細血管拡張性肉芽腫、静脈瘤が出やすいのか?

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妊娠すると、エストロゲン、プロゲステロンと呼ばれる2つのホルモンが多く分泌されるようになり、ホルモンバランスに乱れが生じることはもうご存知ですね。

ホルモンバランスの乱れは、頭痛や吐き気などの体調不良を引き起こし、自律神経にも乱れが生じやすくなります。また、妊娠中体調やお腹が大きくなることで運動不足になりやすく、肥満や便秘などになってしまうリスクが高くなります。

前述したように、妊娠中は血液の量が増えることによって毛細血管が拡張したり、うっ血しやすい状態になっています。そのため、毛細血管の病気にかかりやすくなってしまうのです。特に妊娠中の運動不足や体重増加で血行が悪くなると、静脈瘤を引き起こしやすくなる傾向にあります。

血管の拡張や弁の機能不全で起こる、毛細血管拡張症、毛細血管拡張肉芽腫、静脈瘤。妊娠中は毛細血管系の病気に十分気を付けなくてはならないのですね。

妊娠中の毛細血管拡張症・毛細血管拡張性肉芽腫、静脈瘤、改善策や治療法は?

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では、妊娠中に毛細血管拡張症や、毛細血管肉芽腫、静脈瘤にかかってしまった場合の改善策や治療法は一体どのようなものがあるのでしょうか。

病院で行われる治療法と、自宅でできる改善策を紹介していきます。紹介する各治療や改善策は医師の指示のもとに行われるものなので、必ず自己判断で行わないようにしてください。

毛細血管拡張症

治療法は

毛細血管の赤みを消すための治療には、一般的に「レーザー治療」や「フォトフェイシャル」が用いられます。毛細血管拡張症の治療で行うレーザー治療は、血管中のヘモグロビンに反応する光を照射して、毛細血管を収縮させるという方法です。

フォトフェイシャルは、レーザー治療と方法は同じなのですが、患部全体に波長の弱いソフトな光線を当てていきます。レーザー治療よりも、効果は低いですが痛みは少ないです。

自宅でできる改善策は

ストレスを溜めないようにすることが自律神経を整える最善策です。十分な睡眠や、自分なりのストレス発散方法で自律神経の乱れを防ぎましょう。アルコールや香辛料などの、刺激物を控えることと、寒暖差に気を付けること、スキンケアや保湿も忘れないようにしてください。

毛細血管拡張症肉芽腫

治療法は

毛細血管肉芽腫の治療は局部麻酔が必要です。電気メスで焼き取ったり、切除を行う必要があります。また、液体窒素で患部を凍死させて、新しい皮膚が再生するのを待つという方法もありますが、どの治療法でも確実に除去できなければ再発の可能性が高くなってしまいます。

自宅でできる改善策は

小さな傷でも放置しないことが大切です。
ちょっとした怪我でも見落とさず、消毒するなどして、細菌感染を予防しましょう。肝機能障害で発病することもあるので、アルコール摂取のしすぎにも十分注意が必要です。(妊婦さんには不要な注意かもしれませんね)

静脈瘤

治療法は

硬化療法と呼ばれる、直接静脈瘤に硬化剤を注射するという治療法があります。静脈瘤を小さくして目立たない大きさにし、だるさやむくみを取るといったものです。硬化療法に要する時間は平均で15分前後で、1~2回の手術で済みます。その他に、レーザー治療やラジオ派による治療もあり、静脈瘤の手術は比較的手軽に受けられます。

自宅でできる改善策は

長時間立つことを控えたり、患部を清潔に保ってください。また就寝時に足を心臓より高くして休むなど、血行を良くすることが大切です。

毛細血管拡張症も、毛細血管肉芽腫も、静脈瘤も、治療法、改善法がきちんと存在しています。万一、この中の病気にかかってしまっても治すことは可能なので、あまり神経質にならずに、かといって症状が出ているのにそのまま放置したりしないようにしましょう。

妊娠してから毛細血管が気になるプレママへ

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症状はないけれど、毛細血管の目立ちが気になる妊婦さんのために、予防策を紹介していきます。妊娠したばかりだけど、毛細血管の病気を予防したいと考えている妊婦さんにもぴったりです。毛細血管の病気は、生活習慣の改善で良くなるケースが多く、普段から些細なことに注意して生活すれば良いだけなので、難しく考えず予防策にトライしていきましょう。

専門医を受診しよう

毛細血管が気になる妊婦さんは、自分の症状が、上記のどれに当たるのかは自己判断できませんから、まず産科担当医に相談しましょう。妊娠中の病気は、お腹の中の赤ちゃんにも影響してしまう可能性があります。早期のうちに(症状に気づいた・気になる)相談してください。産科担当医から、必要に応じて専門医を受診するなどの指示をもらえるでしょう。

妊娠中にできる予防策とは

生活の中での予防方法をご紹介します。

食事のポイント

血行を良くしてくれる食べ物には、シナモンやきんかん、八つ橋に含まれているニッキなどが挙げられます。特にシナモンは血流改善作用があるということで漢方薬にも使われているのです。

また、貝類や、イカなどの魚介類に含まれたヨウ素や銅を体に多く取り入れることで血管が強くなる効果があるとされています。食事の栄養バランスを考えて、塩分は控えめにしましょう。

他にも、血管を健康に保つ食材として、ヨーグルト、卵、いちご、ミニトマト、さつまいも、りんご、バナナなどが挙げられます。

運動のポイント

妊娠中は軽いウォーキングやストレッチ、マタニティスイミング、マタニティヨガなどが効果的です。激しい運動はお腹の赤ちゃんにも良くないですし、静脈も傷つけてしまいます。座る時に足を上げたり、寝るときに足を15-20cm上げて寝てみてください。静脈血を足から心臓に向かって流す働きがあり、とてもおすすめです。冷えの改善にもなります。

ちょっとしたときに血行を意識してみることが大切ですよ。

血流を戻すポイント

むくみを防止してくれる加圧ストッキングは、1日中座りっぱなしの方や、立ち仕事で足がだるい方におすすめです。妊娠初期だと、まだ仕事を続けている妊婦さんも多いですよね。そんな妊婦さんにぴったりな加圧ストッキングは、着用することで、筋肉の無駄な動きを極力抑えることが可能になります。

これによって、下肢の循環が悪くなることを予防できるのです。同じ姿勢を続けることはとても危険で、静脈瘤を発症する引き金になりかねません。血行を良くするということを意識しましょう。

ケアするときや、マッサージするときのポイント

毛細血管の目立つ部位をケアしたり、マッサージするときは、優しく撫でるようにして行ってください。毛細血管が浮き出ている部分や、静脈瘤ができている部分の血管を強く押してしまうと逆効果になってしまいます。マッサージは入浴中や、就寝前に行うのがおすすめです。血行の流れが良くなっている時や、リラックスしている時に行いましょう。

 

妊娠すると妊婦さんの身体は様々な病気にかかりやすくなってしまいます。毛細血管拡張症や、毛細血管肉芽腫、静脈瘤などの血管の病気にも注意する必要があるのですね。静脈瘤と毛細血管拡張症は日ごろからの予防が可能で、妊娠中の体重管理も重要になってきます。肥満は血流を悪くしてしまう原因になりますので、紹介した予防策を参考にして先手の対策を行ってください。

まとめ

毛細血管の病気にかからないためには、適度な運動と、バランスのとれた食事、質のいい睡眠が大切です。妊娠中の体調不良で、運動、食事、睡眠のどれかがおろそかになってしまう日も時にはあるかもしれませんが、なるべく病気にかからないように普段から生活習慣を見直すようにしてみてください。

 

 

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