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基本知識

妊娠中に絶対安静を厳守すべきケースまとめ

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妊娠中には何らかのトラブルで「絶対に安静にしてください」と医師から指示されることがあります。実際、どんなケースで安静の指示が出されるのでしょうか?また安静時はどのように過ごせばいいのでしょうか?そんな妊娠時の安静についてまとめます。

妊娠中に“絶対安静”の指示が出るケースは?

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絶対安静は「ベッド上で横(臥床)になり、自力では動かずに過ごさなければならい」という安静をいいます。基本的には自力で起き上がることも、トイレに行くことも制限されます。安静のなかでも、最も活動に制限がかけられるもの、それが「絶対安静」なのです。

安静指示が出されるのには次のようなケースがあります。

切迫流産・早産の疑いがある出血 切迫流産・早産の疑いがあるお腹のはり
子宮頸管長が短くなっている 子宮頸管無力症
前置胎盤 常位胎盤早期剥離

妊娠中の絶対安静…即入院なの?

健診等で【絶対安静】と言われた場合、入院して安静にしなければならないケースもありますが、必ずしも入院をしなければならないとは限りません。入院が必要となるものとそうでないものにはどのような違いがあるのでしょうか。

入院して絶対安静が必要なケース

入院による絶対安静が必要となるのは切迫早産・流産などにより妊娠が中断となるリスクが高く、常に医療スタッフの観察が必要となる場合が挙げられます。また、そこまで切迫した状況でなくても家事や上の子の世話などにより、自宅での安静が困難な場合に入院による安静が適応となります。

また入院による安静には以下のようなものがあります。

一番上の絶対安静が一番活動の制限が厳しいもの、順次規制がゆるくなります。

安静の種類 安静の程度 その他
絶対安静 自力で起き上がることもできない。基本的には臥床した生活。 「ベッド上安静」の指示があっても【ただし排泄時のみトイレ移動可】など、どの安静であっても症状・状態によっては特別に許可されること・されないこともある。
ベッド上安静 ベッド上であれば自力で起き上がったり座って過ごすことも可能。排泄・洗面などもベッド上で行う。
室内安静 自室内であれば洗面・トイレなど移動が可能。ベッド以外でもソファなどで過ごすことも可能。
病棟内安静 入院している【病棟内】であれば自室から出て散歩や他入院患者とコミュニケーションなども可能。
院内安静 病院の【敷地内】であれば中庭などで過ごすことも可能

絶対安静の基本は上記のとおりですが、絶対安静の指示が出ても特別に「起き上がるのはOK」などの条件等が出ることもあります。

自宅での絶対安静が必要なケース

それでは、自宅で「絶対に安静に」といわれるケースについて見ていきましょう。

自宅での安静となるケースは

基本的に自宅安静となるのは安静の必要はあるが緊急性の低いものです。しかし、本来なら入院安静をしてもらいたいが家庭の都合で入院することができないために自宅での絶対安静となるケースもあります。

自宅安静となるケースは以下のようなことがあります。

  • 緊急性の低い切迫早産・流産
  • 安静中に家事などサポートしてくれる家族がいる
  • 緊急時はすぐに病院を受診できる
  • 上の子の世話が必要で入院できない

自宅安静となった場合でも状態を観察する必要性はあるため、状況によっては定期的な健診以外でも経過を診なければならないこともあり、受診・健診やお腹の張り止めなどの薬の服用が必要となることもあります。

自宅での絶対安静の過ごし方

自宅での絶対安静の基本は入院の絶対安静と同じく、臥床して安静に過ごすことです。とはいえ、自宅で排泄の世話などを家族にしてもらうのも、なかなか困難なものです。

排泄の世話などの件もあるので、自宅での絶対安静では洗面・排泄・食事など本人の身の回りのことは許可されることが一般的ですが、ご自身や赤ちゃんのためにもしっかりと行動可能な範囲を確認するようにしておきましょう。

妊娠中の「絶対安静」、厳守はどうすればいいの?

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絶対安静と指示されても、ついつい、指示に反した行動をとってしまうこともあるかもしれません。安静を守るためにはどんなことを意識しておくべきでしょうか。

入院生活で「絶対安静」を守るいくつかのポイント

入院中の絶対安静は自宅とは環境も変化し、スタッフのラウンドなどもあるため比較的安静を保ちやすい環境ではあります。しかしそれでも、無意識につい指示に反するような行動をとってしまうこともあるかもしれません。

安静の意味と内容を確認する

入院中の絶対安静を守るためには、まず安静の内容をしっかり理解する必要があります。安静=静かにしていること、と理解する人が多いですが、自己判断が大きく「安静」から外れていることもあり、結果として安静を守れていないことがあります。

まずは自分自身が「できることとできないこと、していいことしてはいけないことを把握すること」です。

安静度の範囲が分からなくなった…すぐ再確認!

はじめに安静度の説明を受けていても、後でわからなくなることもあるでしょう。また安静度について不確かな時もあるでしょう。そんなときは、改めて医師や看護師などに安静度を再確認するようにしましょう。

ご自身でもメモに残すなど意識しておくといいかもしれないですね。

自宅で「絶対安静」を守るには

入院と異なり、自宅での状況はどうなのでしょうか。

自宅での安静は家族のサポートが欠かせない

自宅での安静では、いつでもスタッフに安静の内容を再確認することができません。

事前に排泄・洗面・食事・上の子の世話など「何をどこまでしていいのか・いけないのか」をしっかり事細かく確認してメモに残して、必要な安静が充分に・安心して取れるようにする必要があります。

また、自宅での安静は家族の協力が不可欠です。家族の援助が受けられるように、安静の内容を家族にも熟知してもらう必要があります。つい家事に手を出したくなることもあるかもしれませんが、ご自身・赤ちゃんのためだと考えて、安静を保つように心がけましょう。

社会資源の利用が必要となることも

自宅での安静は基本的に家の中で体の安静を保つこと、そのため外出・買い物に誰かの手を借りる必要が出ます。ですが、本人は外出できない、買い物などを頼める家族がいない、このような場合は日用品や食品の購入は大手スーパーの宅配サービスや、食事の宅配サービスもあるので利用してみましょう。

お子さんの送迎や世話の場合は、民間業者のベビーシッターやホームヘルパー・家事代行サービスなどの利用を検討しなければならないこともあるでしょう。保育園の一時保育や自治体でのファミリーサポートや児童養護施設への一時預かりなどが行われている場合もありますから、ぜひ市役所・児童相談所などに相談をしてみましょう。

安静中、上のこどもとの接し方

上の子どもの年齢などによってはどうしても遊んであげなければならない状況もあるかもしれません。しかし安静を保つことが重要ですので、添い寝をして本を読んであげたり、添い寝したまま負担の少ないスキンシップをとるようにしましょう。

小さな子が理解することは難しいと大人が決めつけるより、幼児はかなりな理解力と繊細な感性を持っています。

わかりやすい言葉で、ママはお腹が痛いことや、お腹の中の赤ちゃんは元気がないから、ママはお布団にいなくてはいけないことなどを話してあげましょう。それから「あなたのことも大好き」ということを伝えて、抱っこはできなくても一日に何回かしっかり抱きしめて安心感を感じとれるようにしてあげてくださいね。

絶対安静を厳守のプレママ、寝方やベッド上での過ごし方

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安静の基本は臥床して休むことです。
どうしても長い時間ベッドや布団に横たわっているので、できるだけ楽な体勢で過ごしたいですね。また安静中は時間を持て余しがちで、安静が苦痛になることもあります。さあそれでは、どのように安静期間を過ごせばいいでしょうか。

安楽に臥床安静をとるには

より安全で楽な(安楽)態勢で安静を保ち方や、妊娠初期と中期以降での安楽な姿勢が異なるので、それぞれに解説をしていきます。

妊婦さんにとって安全で楽な(安楽)態勢

まず、衣類は身体を締め付けないものを選ぶようにしましょう。

安楽態勢を保つには、抱き枕やバスタオルなどを利用するといいでしょう。横向きで臥床するときには足の間に挟んだり、仰向けで臥床するときにはひざ下にバスタオルなどを入れたりすることで、より楽に臥床の姿勢を保つことができます。

安静臥床でもじっとしてばかりいるとリンパ液や血液の流れが悪くなり、身体がだるく感じます。安静臥床中でも足首や膝、肩・肘・手首、足指・手指関節など医師から許可されている範囲では適宜動かしましょう。やり方が今一つわからない方は、看護師さんや助産師さんに相談してみましょう。

妊娠初期の安楽な臥床

妊娠初期では自身が楽な体勢で臥床して構いません。
ただし、うつ伏せで臥床するときにはお腹の下にクッションを入れてお腹を過度に圧迫しないように!お腹も大きくなっていなければうつ伏せもあまり辛くないでしょうが、お腹が大きくなってくると、うつ伏せで違和感がでてくる方もいます、そんなときはうつ伏せ寝は控えましょう。

妊娠中期以降の安楽な臥床

妊娠中期以降はうつ伏せ寝はもちろんですが、仰向きで臥床するのも辛くなります。

あおむけ寝では、お腹の重みによる苦しさが出るのと、腹部・下腹部の動脈・静脈を圧迫して血圧の変動の原因ともなります。妊娠中期以降は左を向いて臥床するようにしましょう。

お腹の中心よりやや右側には下大静脈という大きな血管が通っています。右向きで臥床することで極端に下大静脈を圧迫することはありませんが、血管の圧迫のリスクから考えると左向きで臥床したほうが血管の圧迫のリスクも少なくなります。

お腹が大きくなると胃を圧迫して食後などはとくに胃内容物が逆流しやすくなります。胃は身体の右側から食塊を腸へ流します。胃内容物の逆流というリスクから考えると食後しばらくは右側を下にして臥床したほうがいいでしょう。

適宜、右・左交互に横たわるようにしてみてくださいね。

安静臥床中の過ごし方

ご自身や赤ちゃんのためだと分かっていても、横になっているだけでは退屈でストレスにもなりやすいものです。

手芸・読書・その他ベッド上でできる趣味について、事前に「安静中にやっていいこと・だめなこと」を病院で確認しておきましょう。横になったままで好きな動画や映画などを鑑賞したり、読書をしたりリラックスできるような好みの音楽を聞く。ベッド上などで許可されている範囲でできる運動などをして、安静を保ちながらストレス発散もして過ごすようにしましょう。

スマートフォンやタブレット(もちろん許可をもらったうえで)などがあれば、自身の気持ちや状況など共感できるようなコミュニティなどでに参加するのもいいのではないでしょうか。

安静の期間はいつまで

ケガなどではないので、どのくらいで調子が回復するか・安静期間がいつまでか、は予測しにくいものです。

安静期間が長くなると不安も大きくなってくることでしょう。安静にすることが今後の妊娠の継続や出産に必要であることを意識して、小さな目標を立ててご自分を励ますようにしてみてください。

毎回の健診で、妊娠の継続ができていること、赤ちゃんがしっかり成長していること、を実感できるはず。それはおかあさんが安静をしっかり守っている成果。こんな風に成果を確かめ、喜びも感じながら安静期間を乗り切りましょう。

まとめ

「ちょっとくらいなら」と無理をしたことが、妊娠を中断しなければならなくなる可能性を生み出すこともあります。妊娠中に安静の指示が出されると、今後の赤ちゃんの成長など心配になってしまうものですが、しっかり安静を保持することで妊娠を継続できること・分娩までできることを信じて、安静をしっかり守るようにしましょう。

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