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妊娠中の手・指のシビレ・むくみ。原因は妊娠なの?改善方法は?

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妊娠するとホルモンバランスの変化や生活習慣の変化などにより、いろんな症状に悩まされることがあります。妊娠中に指や手がむくんだりしびれ、指が曲がらない、痛みがあるなどの症状が起こることがあります。

妊娠とそのような症状は関係がなさそうに思えますが、なぜ妊娠することでそのような症状が現れるのでしょうか。また改善方法はあるのでしょうか。

妊娠中に指・手のむくみやしびれが現れるのはなぜ??

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指の症状は外力や使い過ぎにより出ることもありますが、妊娠中に起こる指・手のむくみやしびれ、関節が太くなったり曲がらなくなるなどの症状は、妊娠自体にその原因でがあるようです。いったい、妊娠の何が原因でそのような指・手の症状が起こるのでしょうか。

・妊娠初期で症状がでる原因は

妊娠中の指・手の症状は“ホルモン”の影響によるものがほとんどです。妊娠することでエストロゲン・プロゲステロンの分泌量は徐々に増加してくるのですが、これらのホルモンの分泌量の変化が影響しているとされています。

妊娠中はこのようなホルモンバランスの変化により、全身や局所にむくみが出て関節が太くなったり、こわばりが出たりします。また皮膚表面の水分バランスが崩れやすくなり、かゆみが出ることもあります。むくみが強くなると神経を圧迫してシビレが出現することも考えられます。

ホルモンバランスの変化は子宮の成長を促したり、骨盤などの骨を固定している繊維束や軟骨を緩めながら妊娠を継続しようとも働きかけます。この緩みは骨盤だけではなく全身に影響してくるので腰痛や骨盤痛の原因ともなります。もちろん指・手の関節も緩くなりむくみも併発するため “指が曲がらない・痛い、関節が太くなる・こわばる”という症状を引き起こしてしまいます。

妊娠中期から後期で症状がでる原因は

妊娠中期を過ぎるとエストロゲン・プロゲステロンの分泌がさらに活発となります。そのため妊娠初期と同じことが原因で、引き続き指・手のむくみやしびれ、痛みなどの症状がより出現しやすくなります。

さらにはお腹がどんどん大きくなることで動くのもしんどくなる上に、子宮の収縮を予防するためにも過度な運動は厳禁となります。そのためどうしても運動不足となりがちで血液の循環・新陳代謝が低下しやすいことから「むくみ」を改善しにくく、かえってむくみや痛み・しびれなどの症状がひどくなることもあります。

プロゲステロンには子宮の収縮を抑えて流産を予防し、妊娠を継続させる働きもありますが、それ以外にも“水分を蓄える”という作用もあります。そのため妊婦さんはむくみやすくなるわけです。

また、妊娠経過が進めば胎盤も大きくなり、大きくなった胎盤を満たすだけの血液量が必要になります。その血液を増加させるのもプロゲステロンの作用で、血液量が増加することでも生理的にむくみやすくなります。妊娠後期になるとさらにホルモン分泌が活発になるため、むくみや関節が太くなるなどの症状が指や手にもさらに出現しやすくなります。

腱鞘炎や手根管症候群などもホルモンバランスと関係している!?

意外かもしれませんが、指や手首の腱鞘炎や手根管症候群、ばね指のリスクもあります。これらの原因は外力や酷使によるものもありますが、ホルモンの関連でも起こると言われています。

妊娠によるホルモンバランスの変化が原因で指・手の症状が起こるので、出産または授乳を終えた頃にはホルモンバランスも徐々に妊娠前のように安定してきます。その頃には指・手の症状も自然と治まってくるのですが、自然治癒・症状消滅期間は個人差があります。

また、妊娠以外のことが原因で指・手の症状が出る可能性もあります。もし妊娠以外のことが原因で症状が出ているのであれば、出産・授乳を終えても症状が持続することになります。

手・指のシビレ・むくみ・痛みは、妊娠とそれ以外の病気が原因のことも

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妊娠中に起こる身体症状はなんでも“妊娠の影響”と思われがちですが、妊娠とは関連のない病気である可能性もあります。「妊娠してるからね。」だけで済まさずに別の病気を疑ったほうがいいこともあります。

では、手・指に起こるシビレ・むくみ・痛みはどんな病気の可能性があるのでしょうか。

ばね指

ばね指は病名としては狭窄性腱鞘炎といいます。指を曲げ伸ばしをする際に指に引っかかるような感じがあり、曲げにくい・伸ばしにくくなる病気で、痛みやしびれが生じることもあります。ほとんどは親指に起こりやすいのですが、他の指でも起こることがありますし数本の指に症状がでることもあります。

ばね指の主な原因は手芸やスポーツなど指を細かく動かすようなことで指に負担がかかることで起こります。また、繰り返し外力が加わることでもばね指になることもあります。

他にも、前述したように妊娠などのホルモンバランスの変化の影響もあります。もちろん閉経や加齢によるホルモンバランスの変化でも起こることがあります。出産後の慣れない赤ちゃんの抱っこなどでも指に負担がかかりやすくなることでばね指になることもあります。

手根管症候群

手根管症候群とは手根管内を通る神経が圧迫・炎症を起こすことで指のしびれ・痛み・違和感などが出現し、症状が進行すると指の筋力低下や筋肉萎縮などが出現することもあり、細かな作業がしにくくなるという不都合がでてきます。

手根管症候群の原因はスポーツや手芸などで手をよく使う人や、工具や機械の振動を受け続けるようなことで起こります。他にも“女性に多い病気”であることから妊娠・閉経・加齢によるホルモンバランスの変化や、育児・家事などで手を酷使することも原因だと考えられています。

また、ホルモンバランスの変化で腱鞘が“むくむ”可能性もあると言われており、腱鞘のむくみで手根管内の圧が高くなり、神経を圧迫することによっても起こると言われています。

関節リュウマチ

関節リュウマチは高齢者が罹りやすいと思われがちですが、子育てをする30歳代頃からも発症する病気です。実際には50歳までに発症して加齢により増悪してくることで恒例になって受診をして病気に気付くことが多いものです。

関節が大きくなる・変形する・こわばる・痛みが出るなどの症状が出てきます。症状が出る部位も指・肘・足首・足指などさまざまです。

関節リュウマチの原因はさまざまと言われています。

自己免疫疾患のひとつで、自分の細胞であるにもかかわらず“異物だ!”と免疫が反応して、自分自身の細胞に攻撃をする進行性の疾患で、現在でも完全には治療することができず、進行を遅らせることが治療となっています。他にも細菌やウイルス感染が原因と考えられていたりもします。

脳梗塞

脳梗塞の原因は、血液の固まりが脳血管に詰まったり血管が狭窄するなどして、血流が阻害されることで脳への酸素の供給ができずに起こる病気をいいます。

症状としては右側・もしくは左側どちらかの手足や顔面などにしびれや運動障害がおこったり、顔の片側の筋肉が緩んで動かせなくなる、口角から食事や水がこぼれるようになるなどあります。

ほかにも顔面・口腔・舌の運動障害から呂律が回らなくなったり、言葉そのものがしゃべれなくなったり、言葉の理解ができなくなるなどあります。

梗塞の程度や、脳のどの部分に梗塞が生じたのかにより症状の程度も変わってきます。極軽度の梗塞であれば完全麻痺ではなく手だけのしびれ・軽い運動障害などだけにとどまることもあります。

頸椎・椎間板・脊椎の異常

一般的によく知られているのは追突事故によって起こる“頚椎捻挫”や“頚椎ヘルニア”でしょう。症状としては肩や手のしびれ・痛み、運動障害などが起こります。重症な場合は呼吸ができなくなったり、全身の運動・知覚が麻痺してしまうこともあります。

 

脳はすべての運動や感覚などを一括管理していますが、その運動や感覚の伝達をしているのが脊髄神経です。

脊髄神経は脳から脊髄が出て頚椎から仙骨まで通っています。脊椎、いわゆる背骨は複数の椎体で形成されているのですが、首なら頚椎、肋骨がある部分は胸椎、腰なら腰椎といいます。それぞれの椎体からは神経が出ており、たとえば頚椎であれば首・肩・腕・手などの動きや知覚を支配しています。

 

頚椎の変形や頚椎の椎間板の突出(ヘルニア)により頚椎の神経を圧迫すると、その神経が支配していた領域の運動や知覚の伝達がうまく行えなくなります。

手・指の運動・知覚を支配している神経が出ている部分の頚椎・椎間板が障害されれば、妊娠時の症状と同じようなしびれなどが起こる可能性があります。

 

 

このように妊娠がきっかけで起こる手や指の症状だと思っていたものが、何らかの病気である可能性も否定できません。もし、しびれや痛み以外の症状も併発しているのであれば専門の病院を受診することも考えたほうがいいかもしれません。

いずれにしても専門病院を受診する前には、産科の担当医師に相談をしてからにしましょう。

妊娠中の手・指のシビレとむくみ・痛みの改善方法

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妊娠中の手・指の症状の原因は分かったところで、それらの症状を改善するにはどのような方法があるのでしょうか。

・食事で見直してみる

改善策として、食事の見直しをしてみましょう。

・・むくみ・シビレの改善

妊娠高血圧症候群の予防のために塩分を控えるように指導されることもありますね。塩分は水分を蓄える働きがあるので、塩分を控えることで手・指のむくみの改善にも効果的です。

また、カリウムには塩分を体外に排出する効果があります。カリウムはリンゴ・海藻・キュウリなどに多く含まれています。

コンドロイチンにも体内の水分調整機能があり、むくみの解消に効果があります。コンドロイチンが含まれている食材は納豆やオクラ、山芋、納豆、ウナギ、鶏の皮、フカヒレなどがあります。使いやすいものもありますので、献立に加えてみましょう。むくみの改善によりしびれや痛み・こわばりなどの改善も望めます。

関節のこわばり・違和感・痛みの改善

関節の症状にも、前述したコンドロイチンの効果が期待できます。むくみ解消だけではなく、関節を保護して痛みを軽減する作用もあります。コンドロイチンはもともと体内でも合成されている物質ですが、25歳を過ぎた頃から体内での合成が減少していきます。

また、食材に含まれてはいますがその量は少なく、摂取しても吸収されにくい特徴があります。

このため、とくにコンドロイチンを補いたい・摂取したい時にはサプリメントを主体として食材からも摂取するようにした方が効果的でしょう。

違和感やこわばりがあるときは関節の動きを助けてくれるような効果があるものが良いですね。コラーゲンは関節の動きを滑らかにして痛みを軽減することで話題になっています。コラーゲンは手羽先、鶏軟骨、牛スジ、サケ、真アジの開き、マイワシ、エビ、イカなどに多く含まれています。

コラーゲンは1日に5,000mg必要とされており、例えばマイワシなら毎日5匹の摂取が必要です。このようにコラーゲンも食材だけでは困難なこともあるので、サプリメントとの併用がお勧めです。

手・指の使い方を見直してみる

背もたれのない椅子に座るようなときには手で体重を支えていませんか?そのような行動や同一姿勢は手や手首の負担を大きくしてしまいますし、強く手首を背屈させて体重をかけると手根管を圧迫するため、手根管症候群の原因になってしまうかもしれません。姿勢を正して座るように心がけてみましょう。

また、時間を持て余してスマホを使い続けることでも痛みの原因となるので注意したいものです。

改善しない痛みやむくみ、シビレは他科受診も

先に解説しましたが、何らかの病気が原因で手や指の症状が出ることも考えらえます。“おかしい・なんだか違うかも”と感じたら、かかりつけの産婦人科に整形外科やカイロプラクティックなどへ受診について相談してください。相談したうえで許可が出てから通院しましょう。

整形外科やカイロプラクティックの治療が妊娠に影響がないかなど、産婦人科と連携した治療が可能になるでしょう。

プレママへ、毎日の生活で指・手のむくみやしびれを改善

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指や手の症状は、日々の生活のなかでちょっと意識してやってみると改善できることもあります。どのような改善策があるのか見てみましょう。

夏・冬ともに身体を冷やさない

身体が冷えると血液循環が悪くなり、むくみやこわばり、痛みの原因になります。季節を問わず、身体が冷える機会は結構あるもので、冬は言うまでもく、夏もエアコンの風や、アイスやジュースなど体内から身体を冷やしてしまう機会も少なくありません。

エアコンを消すことができないときは、ご自身が冷えないようにカーディガンや膝掛けなどを準備しておきましょう。もちろん内部から冷やすのは赤ちゃんにもあまりよくありませんので、できるだけ冷たい飲食物は控えたり、少し口に含んだままにして少しでも冷えを取り除いて飲み込むなどしてみましょう。

冬なら温かい素材の靴下や衣類を選んで、手の冷えがあるときには室内でも手袋を着けてみましょう。

血液の流れを促進する

前述しましたが、冷やさないようにすることで血液の流れを促進することができます。しかし、これに併せてマッサージやストレッチを行うことで、より血液の流れを改善し、手・指の症状もさらに改善が望めることもあります。

簡単にできることであれば、手・指・手首など動かすことでも症状の改善が見込めます。指先から手首・腕方向に順にマッサージをしたり、手をギューッと5秒握る・5秒開くを繰り返すことでも血液の循環を促します。

冷え・むくみの解消につながり、それがこわばりや痛みの解消にもなりえます。

もちろんこれに併せて、身体に無理のない・気持ちいいと思える範囲で全身のストレッチを取り入れてみましょう。手や指だけではなく全身の血液の流れが改善できれば、より効果的でしょう。

いずれも普段の生活で意識さえしていれば、ちょっとした合間に行うことができます。テレビを見ながら、「手が痛いな・冷えたかな」と感じた時など行うようにしてみましょう。

まとめ

妊娠中に足がむくんだり、足・腰などに痛みが出ることはよく耳にしますが、手や指にもむくみ・痛み・こわばりなどが出ることがあるのがわかりました。

手や指に症状が出現する頻度は高くはないようですが、もし出現した場合はしっかり対策をして重症化しないようにしましょう。

妊娠による症状はいつの間にか出現していることもあれば、いつの間にか消失していることもあります。ですが、改善を試みても症状が治まらないときは産科へ相談してみましょう。

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